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《La TravaiataHB》奇跡的成功! 視聴率34.4%(サッカーチャンピオンリーグ並) [チューリヒ中央駅の椿姫]

 9月30日の生中継から一週間過ぎましたが、オンデマンドで14日まで視聴可能です。このプロジェクトに関する興味深い記事がネット上に掲載されましたのでご紹介します。
 その前に"«La Traviata»: Violetta stirbt, der Bahnhof jubelt"(ヴィオレッタは死に、駅は歓声につつまれる)という記事にアップされたビデオクリップ、ゲネプロのものですが、駅にいる人たちは、こんなふうに聞こえていたんだ....わぁ...こんなところで歌っていたんだ...グリゴーロが走る走る....カメラを背負ったスタッフも走る...よくやるね〜です....普通に切符を買ってる人もいたりして、見えないところはこんなんだったんだということがよくわかります。記事の左の"Interaktiv-Box"のビデオマークをクリックすれば視聴できます。


'A daily stage where life travels unflinching on its normal path'
マイク・アシュマンは、インターネットがオペラをどう変えつつあるかに注目...コヴェントガーデンとチューリヒ・オペラから最新のウェブキャスト・レビュー

ヴィットリオ・グリゴーロは、9月30日《チューリヒ中央駅の椿姫》出演中のスイステレビのインタビューで、「山がマホメットのところに来ないなら、マホメットが山へいくしかない」と語った。オペラは今まさしくメディアに乗っている。劇場から出て、スクリーンとオンライン(=インターネット)へと向かっている。

 エイドリアン・マルターラーの《チューリヒ中央駅の椿姫》のアイディアは2004年10月のBBC3によるロンドン、パディントン駅でのイベントをまねしたものだ。この新チャンネルのプロデューサーは“Flashmobbing”に注目していた。......BBC3はプロのオペラ歌手、いくつかの地方合唱団と舞踊団、オーケストラ、メトロポリタン・ポリスのブラスバンドを駅のコンコースでライブオペラを上演するために集めることにした。フットボールファン(テノール)とCity high-flierの女(ソプラノ)の恋が、かっこいいよそ者(バリトン)にじゃまされるという筋書きだ。結果は成功で年内に再放送されたほどで、2005年にはシェフィールドのメドーホールショッピングセンターで同じようなイベントが催された。そこではファウストの現代版が上演された。蝶々夫人やカルメンやボエームからの有名なアリアどころかハレルヤコーラスまで歌われた。......
こういった創造的なイベントに続いて、オペラカンパニーは衛星をつかった同時放送とウェブ上でのライブ配信を利用し始めた。2007年11月ENOがBBCラジオ3のウェブサイトで一週間カルメンの新演出を配信した。2008年7月にはバイロイト音楽祭がカタリナ・ワーグナー演出のマイスタージンガーを有料で配信した。さらに先月、ニューヨークのメトは開幕ガラ公演(ルネ・フレミングの各種デザイナーガウンの展示会)を米国中に配信。コヴェントガーデンはフランチェスカ・ザンベッロのドンジョヴァンニの再演でシーズンの幕を開けた。これは各地の映画館で上映されている。10月5日の日曜日からは少なくとも一週間ウェブサイトでも配信される。

チューリヒでは、9月30日文字通り5番ホームの列車の一両がアルフレード・ジェルモンのために用意された。一幕の終わり、ヴィットリオ・グリゴーロのアルフレードはエヴァ・メイのヴィオレッタに明日会おうと約束しながら、楽しげに帰宅のために列車に飛び乗った。(本物の乗客が二人せかせかと急ぎ足で通り過ぎるのはこのシーンの単なるおまけ)歌が一段落すると、彼はドアのボタンを押し、列車が発車。

チューリヒの総監督ペレイラ氏はインタビューで語った。オペラの最初のテレビ放送は単に、人々の茶の間には届きにくかった舞台上演を記録しただけだった。そして、少なくともスイスでは、視聴率の低い番組だった(視聴率はおよそ5%にすぎなかった)。だから、昨年、魔笛を放送したときには、なんとかもっと視聴率をあげたかったので、複数のカメラを使うという冒険的なことをやったり、6時間ものリハーサルやインタビューや準備の舞台裏を見せたりした。視聴率は上がり、これはよい勉強になった。

《チューリヒ中央駅の椿姫》はスイステレビ(SF1、the Swiss TV channel)とArte(フランス、ドイツ芸術チャンネル)との共同企画であり、少なくともこのテレビ局を受信している国々では、テレビとインターネットで生放送された。チューリヒオペラのスタッフで、SF1TVのディレクターであるフェリックス・ブライザッハ氏と演出のエイドリアン・マルターラー氏は駅、すなわち、彼らが言うところの、「日常生活がそのまま何にもじゃまされず遂行されている日常的舞台である」現場にあるものだけを使うことにした。彼らが持ち込んだものは、コンコースの大きな台の上で演奏するオーケストラとFlorence van Gerkanの現代的な衣装だけだった。アルフレードとヴィオレッタはホールカフェのひとつでビールを介して出会い、グリルのところで恋に落ちる。別の場所のバーが二幕の田舎の家になる。駅の大きなレストランがテーブルを外に並べて合唱団の居場所となり、フローラのパーティ会場だ。点滅するライトをつけて待機する駅所有の救急車と担架がひとつ、これがヴィオレッタの最後の安息の場所だ。歌手たちはボディマイクを身に付けている。パオロ・カリニャーニが指揮だが、指揮は広い演技領域全体にテレビスクリーンとrepetiteurs(練習コーチたち)によって伝えられる。一方では、混雑するヨーロッパの中継地である駅は、いつもと変わらず、日常的に機能し続けていた。テレビとインターネットでの音は非常によかった。総合的に奇跡的にうまくいった。完全なドレスリハーサルはたったの一回しかできなかったのに。それに、カメラは出演者と群集の相互作用をきわめて効果的に見せた。

オペラを邪魔する宣伝、ニュース、魅力的な解説者の説明などに対する不満が寄せられた。しかし全体的に、結果は成功だった。ペレイラ氏はこのイベントの前に「3分か4分、5分の間、人々の心を動かせば、オペラウィルスに感染させられるかもしれない」と語っていた。実際、スイスの視聴者のうち34.4%がこの放送を視聴した。「これはサッカーのチャンピオンリーグ放送に匹敵する」と彼は言う。DVD発売が決まっている。(前半は、かなり端折ってます。おかしなところがあったらご指摘下さい)

★世界の「ことわざ」お勉強コーナー
ヴィットリオ・グリゴーロは、格言、諺をよく使いますね。今回の"If the mountain will not come to Mahomet,Mahomet must go to the mountain."(山がマホメットのところに来ないなら、マホメットが山へいくしかない).....知りませんでした。この諺。「鳴かぬなら、鳴かせてみせようホトトギス....」とはちょっと違いますね。ネットで調べると、かなりウッソ〜みたいな解説もあります。グリゴーロは『望みどおりに成功しないときは、誇りを捨てみずから努力して目的を達成しなければならない「チャレンジ精神」が大切。』という意味で使っていると思います。なぜなら、彼がいつも言っていることですから。

キャスト詳細:チューリヒ歌劇場サイトLa Traviata im Hauptbahnhof Zürich

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babyfairy

TBありがとうございました。御返しさせて下さいね。
それと、あの格言ですが、マホメットってイスラム教の開祖の事なのでしょうか。ひょっとして、イラク人の奥様の影響で回教徒になったとか・・・

BBCの真似だとありますが、これは英国人の奢りですかね? ヒントは得たかもしれませんが、BBCのはあの国らしく、オペラに色々なものを混ぜたようなものですが、チューリッヒのは純粋にオペラ。比べようも無いと思います。

いずれにせよ、今回の椿姫はソリストの二人もこれで人気がますます上がる事でしょう。年末の再演ルチアのチケットもこの放送を境に完売になってしまいました。

こんな大イベントを何も伝えないとは日本(そしてアイルランドも)のマスコミ、オペラ界はどうしようもなく後進だとしか思えません。



by babyfairy (2008-10-09 02:35) 

keyaki

>格言ですが、マホメットってイスラム教の開祖の事なのでしょうか
そうでしょうけど、私は知りませんでしたが、一般的な諺ですから、それとは関係ないんじゃないかな....いくらなんでも回教徒は問題有りでしょう。まあ、第4夫人まででしたっけ、それはいいかもしれませんが。(笑

by keyaki (2008-10-09 03:31) 

euridice

クリップ、ありがとうございます。すごい喧噪ですね!でも、音楽の流れはちゃんと聞こえて、ほんとわくわくしますね。これは若くて超有能な歌手でないと務まりませんね。それにオペラを身近に感じさせたことは間違いないと思います。

昨晩はメトのライブビューイング演目のひとつ「マクベス」を流していました。
どうも違和感大でした。メトよ、おまえもか!の現代化演出です。でも、ああいう演出が違和感の原因かどうかは疑問です。とにかく歌を含めて音楽がなんだかねぇ〜〜で、出演者の動きも学芸会の域を出てないと思いました。私の鑑賞力が下がっちゃったのか?!なんて自問自答状態^^;;;
by euridice (2008-10-09 07:25) 

keyaki

euridiceさん、ほんとに吃驚、こんなところでやってたんだぁ...ですよね。
皆が注目していた、白いジャケットのかっこいいお姉さんは、エキストラですね。ゲネプロの時は、スタッフが代わりにやってましたもの。
それにしても、グリゴーロが途中で、スタッフにジャスチャーでなにか言ってましたが、多分音が聞こえない...とかかな...これで、二日後の当日は、大成功だったんですから、特にスタッフは感激でしたでしょうね。

>若くて超有能な歌手でないと務まりませんね
こういう適応能力は、やっぱり運動神経と舞台度胸でしょうけど、ペレイラ氏が日頃歌手をみていてエヴァ・メイとグリゴーロに白羽の矢を立てたということでしょうね。見る目がありますね。

>現代化演出です。でも、ああいう演出が違和感の原因かどうかは疑問です
チューリヒの《ルチア》も演出に関しては賛否両論あるようですが、あれはグリゴーロ特別仕様、彼あっての演出でしょうね。
メトのマクベスが新演出だとしたら、演出家が、その歌手に合わせた演出をしてないってことか、歌手にその能力がないということでしょうね。
by keyaki (2008-10-09 10:25) 

babyfairy

今の所、La Boheme、オンデマンドで聴けます。

http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=95566371


by babyfairy (2008-10-11 04:54) 

keyaki

babyfairyさん
ありがとう! さっそく聞いてます。

by keyaki (2008-10-11 08:55) 

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