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DAS OPERANGLAS(2010.1月)《IL CORSARO 海賊》レビュー:オペラ界の彗星 [ヴェルディIl Corsaro 海賊]

クリック拡大 ドイツのオペラ雑誌"DAS OPERANGLASS"の1月号にチューリヒ歌劇場の《IL CORSARO 海賊》のレビューが出ました。

『タイトルロールは若いイタリア人テノールヴィットリオ・グリゴーロ。実に非凡。なんという声帯だ。突出した声量。幕開けのシーンのアリアで示されたもの凄い力強さ。彼の声には、表現力あふれるテンポ、悲哀に満ちたニュアンスがある。凄くエネルギッシュながら、声のまろやかさを失わないし、疲れも見せない。声による造型が、外見の良い歌手の感情に走った演技とぴったり合っている。オペラ界の彗星になるのは当然だ。ただ舞台で力を使い果たして、声の疲労を起こさないことを願うのみだ。』

 すでにいろいろなレビューで言及されていることの繰り返しにような内容ですが、やっぱり、並でないことは確かということなんでしょう。
 『ただ舞台で力を使い果たして、声の疲労を起こさないことを願うのみだ。』......そうですね....グリゴーロは、いつもテニスの試合にたとえていますが、声の配分は考えているようですし....今のところ仕事も無理なスケジュールではないと思いますし......

 YouTubeにいつものように写真を使って音声ファイルをアップロードしました。まだ途中で、前半のコッラードが捕まるところまで、(1)(2)(3)(4)と、グルナーラに助けられて、メドーラの元に戻って来るフィナーレの部分)(7)で、間がちょっと抜けていますが......
Verdi - IL CORSARO再生リスト 途中で途切れているところがありますが、これはあまりにひどい雑音が入っていたのでカットしたためです。

 《IL CORSARO海賊》の初っぱなで歌うテノールのアリア"Tutto parea sorridere...."は「初恋のころには」なんてタイトルでコンサートでも時々歌われます。

写真をクリックすると"Tutto parea sorridere...."にリンク
「初恋のころには」
初めて恋をした頃/すべてが ほほ笑んでいるようだった/そよ風も光も空も この世のすべてが/しかし むごい運命が/すべての幸せを奪ってしまった/けがれのない日々の幸せは/再び帰ってはこないだろう
Tutto parea sorridere/All'amor mio primiero:/L'aura, la luce, l'etere/E l'universo intero;/Ma un fato inesorabile/Ogni mio ben rapì./Più non vedrò risorgere/Dell'innocenza il dì.


IL CORSARO libretto

関連記事:[ヴェルディIl Corsaro 海賊]
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バーリのTeatro Petruzzelliの《ボエーム》舞台写真 第4弾☆☆レビュー [ボエーム/ Petruzzelli - 2010]

gri_bari_7124.jpg Teatro Petruzzelliのウェブサイトにゲネプロの写真に引き続き舞台写真が掲載されました。
 レビューもいくつか見つかりましたが、ヴィトリオ・グリゴーロのロドルフォは、いつも通り好調、ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディのミミも好評です。

グリゴーロについては、『美しい音色・響きの素晴らしい声、表現力に富んだ声、明るく澄んだ明瞭な声、明るくニュアンスに富んだ声、表現力豊かな強烈さ、存在感のある舞台映えのする容姿、情熱的で生き生きしたロドルフォ、若くて真摯な情熱に溢れたロドルフォ....』というような寸評。

Applauditissimo debutto a Bari per Bohème e....
di Enzo Garofalo,17 Gennaio 2010
Bohème, al Petruzzelli è tutta un’altra cosa
Gazzetta del mezzogiorno, NICOLA SBISÀ
Una lunare Mimì per la Bohème
di Stefania Gianfrancesco,17 Gennaio 2010
Bohème in un loft
Recensioni OnLine,Fiorella Sassanelli
Con un nuovo respiro “la Bohème” .....
Quotidiano di Bari,Mariapina Mascolo

劇場のサイトには第二キャストの写真は載せてないのですが、こちらのサイトにあります。右の写真の[PHOTOGALLERY]をクリックすると見られます。それにしてもミミもロドルフォもなんていうか見栄えが悪い.....風格がないというか格がない......絵にならないし様になってない....第一キャストとは雲泥の差。

★舞台写真 Foto della rappresentazione(クリック拡大)

メモ:
ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ Donata D’Annunzio Lombardi:イタリア出身
マヌエラ・ビシェリエ Manuela Bisceglie :1980年南イタリアのマテーラ出身
ヴィットリオ・グリゴーロ:1977年2月19日 イタリア、アレッツォ 出身
ダリボール・イエニスDalibor Jenis :スロヴァキア出身
ディヤン・ヴァチコフ Deyan Vatchkov :1979年 ブルガリアのソフィア出身

関連記事:

[ボエーム/ Petruzzelli - 2010]
[ボエーム La Bohème]
バーリで《大聖堂の殺人》
《ファウスト》はキャンセル

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バーリのTeatro Petruzzelliの《ボエーム》写真 第三弾(ゲネプロ) [ボエーム/ Petruzzelli - 2010]

ペトルッツェッリ劇場のウェブサイトにゲネプロの写真がアップされました。ごくごく普通の演出...ちょっと地味目の舞台衣装です。
★Teatro Petruzzelli《ボエーム》2010年1月16,18,20日
direttore :Antonino Fogliani
regia:Boris Stetka
scene e costumi: Tommaso Lagattolla
light design: Valerio Alfieri

ソリスト:
Mimì : Donata D’Annunzio Lombardi / Erika Grimaldi  
Rodolfo: Vittorio Grigolo / Giuseppe Talamo
Musetta:Manuela Bisceglie/Teresa Di Bari
Marcello: Dalibor Jenis / Alessandro Battiato
Colline: Deyan Vatchkov

◎ヴィットリオ・グリゴーロの《ボエーム》公演記録:
・2007年9月WNOトレリンスキ監督演出でロールデビュー
・2009年5月北京NPCA 新演出 キアーラ・タイジと共演
・2009年10月チューリヒ歌劇場バルバラ・フリットリと共演
・2009年12月シャンゼリゼ劇場演奏会形式、ハルテロスと共演


★ゲネプロ舞台写真(写真をクリックすると拡大)

メモ:
ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ Donata D’Annunzio Lombardi:イタリア出身
マヌエラ・ビシェリエ Manuela Bisceglie :1980年南イタリアのマテーラ出身
ヴィットリオ・グリゴーロ:1977年2月19日 イタリア、アレッツォ 出身
ダリボール・イエニスDalibor Jenis :スロヴァキア出身
ディヤン・ヴァチコフ Deyan Vatchkov :1979年 ブルガリアのソフィア出身

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バーリのTeatro Petruzzelliの《ボエーム》リハーサル写真 第2弾(2010.1.12) [ボエーム/ Petruzzelli - 2010]

 リハーサル写真第2弾....というか、前の写真は、ペトルッツェッリ劇場のウェブサイトから削除されたんです.....理由は「わかりません」ということにしておきます.......ということで前のリハーサル写真はお宝写真かな......前の写真の方が面白いのに.....

 ところで、最近はオペラ歌手の世代交代がちゃくちゃくと進んでいるようで、1980年の前後に生まれた歌手がぞくぞく出て来ています。

 この《ボエーム》のソリストさんたちも、ロドルフォのヴィットリオ・グリゴーロは1977年生まれ、ムゼッタのマヌエラ・ビシェリエは、1980年生まれ、コリーネのディヤン・ヴァチコフは、1979年生まれ、と若いですし、ミミのドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディとマルチェッロのダリボール・イエニスは、生年月日が不明ですが、 1991年頃からキャリアをはじめているようですから、多分30代後半か、40そこそこ....ではないかと思います。オペラ基準で言えば、充分若いということになるでしょう。

リハーサル写真は、YouTubeTeatro Petruzzelli - La Bohème 2010でもご覧いただけます。

★劇場のウェブサイトから写真をピックアップ(写真をクリックすると拡大します)

La Bohème » Anteprimeの写真(劇場のウェブサイトから転載)

Mimì : D'Annunzio Lombardi
Rodolfo: Vittorio Grigolo
Musetta:Manuela Bisceglie
Marcello: Dalibor Jenis

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メモ:
ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ Donata D’Annunzio Lombardi:イタリア出身
マヌエラ・ビシェリエ Manuela Bisceglie :1980年南イタリアのマテーラ出身
ヴィットリオ・グリゴーロ:1977年2月19日 イタリア、アレッツォ 出身
ダリボール・イエニスDalibor Jenis :スロヴァキア出身
ディヤン・ヴァチコフ Deyan Vatchkov :1979年 ブルガリアのソフィア出身

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18年目にやっと修復再開したTeatro Petruzzelliで《ボエーム》 [ボエーム/ Petruzzelli - 2010]

 昨年12月30日の記事で紹介しましたが、ヴィットリオ・グリゴーロは、シチリアのカターニアにあるベッリーニ大劇場の2010シーズン開幕公演《ファウスト》の出演をとりやめ、代わりにイタリア本土南部のバーリにあるペトルッツェッリ劇場の《ボエーム》に出演することが急に決まりました。これは、本人の都合ではなく、劇場間で取引があったのではないかと思います。

 ペトルッツェッリ劇場は、1991年火事で焼失して以来、18年ぶりに再建復活を果たし、昨年の2009年10月4日にベートヴェンの第9の演奏で正式にオープンしました。オペラは、12月にマルティナ・セラフィンとファビオ・アルミリアートという人気の歌手を揃えて《トゥーランドット》を上演しています。2010年は《ボエーム》での幕開けですが、劇場にとっては、やっと再建できた記念のシーズンですから、やっぱり話題になる歌手を持ってきたかったんでしょう。それが、テノールのヴィットリオ・グリゴーロとバリトンのダリボール・イエニスなのではないかと思います。地方劇場としては1481席と比較的大きな劇場ですので、集客の見込める歌手を手当することが重要ですから.....

 ペトルッツェッリ劇場の再建については、ルッジェーロ・ライモンディ絡みで、ちょっと調べたことがあるんです。2007年末の再建を目指していましたが、国との資金交渉でもめたりで、なかなかはかどらず次は2008年末には....ということでしたが、結局、それもだめで、やっと2009年10月に修復再建できたわけです。写真で見てもすばらしく美しい劇場で、さすがイタリアはこういう修復技術はピカイチですね。なぜ焼けたかとか...ヴェネツィアのフェニーチェと同様にいろいろ面白い話しもあります。


★ペトルッツェッリ劇場:
プーリア州の州都バーリの中心街にあるペトルッツェッリ劇場は、およそ100年ほどの歴史をもつりっぱなオペラ劇場で したが、1991年10月26日夜中から27日未明に火災に見舞われ、閉鎖されました。皮肉にも直前には、火刑の場面で幕切れとなる《ノルマ》が上演され ていたそうです。再建は難航していますが、来年2007年12月の再開(結局2009年10月15日修復完成)を目指しています。....現在は小さな劇場Teatro Piccinni(620席)でオペラとダンスの公演が行われています。(2006-08-14記事)

この記事に対して、バーリの街の印象とペトルッツェッリ劇場の興味深い助六さんのコメントと、続いての私のコメントをこちらに転載します。

『バーリや周辺のロマネスク教会(トラーニが素晴らしい!ここで結婚式挙げるのがシックだそう)巡って、ギリシャに渡ったことがあります。サン・ニコラがあるカスバみたいな白い迷路状の旧市街はかつてはスリの巣窟と言われたけど、EU補助金で洗浄し今は特に問題なく歩けます。でも黒装束で家の前に腰を下ろす老女たちのグループ、路地を駆け回る子供たち、窓から見える名産パスタのオレキエッテを打つ若く美しい女性とか、21世紀の欧州にまだこんなところが!と驚愕に値する光景でした。
プーリア人はシャイでかつ人なつっこく大好きです。同じ南でもシチリア人やカラブリア人とは随分違う印象を受けました。帰路オレキエッテとオリーブ油を両手一杯ぶら下げて飛行機に向かったら、皆が賞賛してくれましたよ!
ペトルッツェッリは尚焦げ跡露な無残な姿をさらしてましたが、何とマクドナルドの壁一面に劇場内部の美しい写真が掲げてあったので、「綺麗だけど、どっちの劇場?」と訊いたら、従業員の女の子が「燃えたペトルッツェッリの方」と嬉しそうに話してくれました。何でも総監督自身が個人的負債償還のために、再建工事で動くカネを狙ってマフィアに放火させたとかいう信じ難い話みたいですが。結局最高裁まで行って無罪らしいけど。ここはメッセーニ家の個人所有の劇場という事情で、再建費用を巡る国との交渉が長引いて、この再建遅延になったみたいですね。』

『ペトルッツェッリは、なんでも、土地は市のもので、市から譲渡された土地に実業家のペトルッツェッリ氏が劇場を建てたものだそうですが、譲渡の条件に、火事等で崩壊した場合は、3年以内に修復作業を終えなければ、市がその土地を引き取る.....とかの契約で、ペトルッツェッリの相続人に再建費用がないのを知っていて、放火したとかですよね。
たしか、フェニーチェの時も、マフィアが絡んでいる話が出ましたね。まあ、日本のように、延焼することがないので、放火の罪は軽いのかしら?確か日本は殺人よりも放火のほうが重罪でしたよね。 』

助六さんのコメントにもあるように、バーリからギリシャに船が出ています。真夜中に出航して、翌朝には着きます。 

◎ついでの話:ニーノ・ロータとリッカルド・ムーティ
ムー ティは1941年7月28日ナポリで生まれましたが、モルフェッタ(バーリの近く)で育ちました。高校時代は、地元高校に通いながら、バーリ音楽院にも通学していました。その時の校長がなんとあのニーノ・ロータだったのです。しかし、家族が翌年ナポリに引越すことになりましたので、1959年にナポリ音楽院に入り、1962年にはミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で勉強を続け、1970年代前半から若手指揮者として活躍を始めたのです。

ニーノ・ロータ(1911.12.3 - 1979.4.10)北 イタリアのミラノ出身。ミラノ音楽院、サンタ・チェチーリア音楽院で学んだ。その後米国に渡り、カーティス音楽院に学んだ。帰国後ミラノ大学に入学し、文学と哲学を並行して専攻。大学卒業後音楽教師となり、その傍らクラシック音楽の作曲家として活動を開始。1942年以降、映画音楽の作曲も始めた。

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[ボエーム/ Petruzzelli - 2010]

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イタリア南部 バーリのTeatro Petruzzelliの《ボエーム》リハーサル写真(2010.1.7) [ボエーム/ Petruzzelli - 2010]

 1月16日から始まる《ボエーム》のリハーサル写真が、ペトルッツェッリ劇場のサイトにアップされました。リハーサルの真っ最中なんですね。残念ですが、やはり、9日のヘッセン州立劇場(ヴィースバーデン)の ニューイヤー Operngala《La Bohème》に出演は無理ですね。

★Teatro Petruzzelli《ボエーム》2010年1月16,18,20日
direttore :Antonino Fogliani
regia:Boris Stetka
scene e costumi: Tommaso Lagattolla
light design: Valerio Alfieri

ソリスト:
mimì : Donata D’Annunzio Lombardi / Erika Grimaldi  
rodolfo: Vittorio Grigolo / Giuseppe Talamo
musetta:Manuela Bisceglie/Teresa Di Bari
marcello: Dalibor Jenis / Alessandro Battiato
colline: Deyan Vatchkov



 バーリでは、2008年に《ボエーム》を上演していますが、同じ演出舞台の再演のようです。その時は、まだペトルッツェッリ劇場の再建がのびのびになって、完成していなかったので、ピッチンニ劇場Teatro Piccinniで上演されました。約600席の小さな劇場です。ここでは、ルッジェーロ・ライモンディも2008年1月に《ファルスタッフ》に出演しました。恐らく再建に協力しての出演だったと思います。再建されたペトルッツェッリ劇場は1482席だそうです。
Quatidiano di Bariのウェブサイトに公演のお知らせ記事が掲載されましたが、ニュープロダクションと書いてあります.......(2009.1.9追記)

★ヴィットリオ・グリゴーロが写っている写真をピックアップ(写真はすべてクリックすると拡大します)
メモ:
ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ Donata D’Annunzio Lombardi
マヌエラ・ビシェリエ Manuela Bisceglie 1980年南イタリアのマテーラ出身
ダリボール・イエニスDalibor Jenis スロヴァキア出身
ディヤン・ヴァチコフ Deyan Vatchkov 1979年 ブルガリア出身

関連記事:
バーリで《ボエーム》2010年1月16,18,20日☆ベッリーニ大劇場の《ファウスト》はキャンセル
ニューイヤーOperngala《La Bohème》ヘッセン州立劇場(ヴィースバーデン)
[ボエーム/ Petruzzelli - 2010]
[ボエーム La Bohème]

◎資料:La Bohème apre il 2010 al Teatro Petruzzelli.pdf puglialive.net.pdf


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ニューイヤーOperngala《La Bohème》ヘッセン州立劇場(ヴィースバーデン) [今後のスケジュール追加・変更]

◎キャンセルしましたよ.....ヴィットリオ・グリゴーロの代わりはメキシコ出身のArturo Chacón-Cruzだそうです。16日からの南イタリア、バーリのTeatro Petruzzelliの《ボエーム》には出演します。グリゴーロのホームページに掲載されましたので確実です。(2010.1.7)

hessisches.jpg 2010年1月9日、ヴィットリオ・グリゴーロは、ヴィースバーデンWiesbaden のヘッセン州立劇場 Hessisches Staatstheaterで《ボエーム》を歌うことになったようです。私の検索力をもってしてもヒットしなかったんですが、助六さんが見つけてコメントで教えて下さいました。いつもありがとうございます。
 ヴィースバーデンのヘッセン州立劇場?....全く知らないというか、知識もないのですが、忙しい合間をぬってなんでこんなところで.....なんでしょう。ドイツの地方劇場はそこの専属歌手でまかなう公演がほとんどなので、ミミのガリャルド=ドマスと一緒に一日だけの特別ゲスト出演のようです。ガリャルド=ドマスとは、共通のエージェントというのが鍵かな......
 しかしスケジュールを眺めてみると、北から南とバタバタしてます。まさに、ルッジェーロ・ライモンディ言うところの「歌うということは、旅すること....」ですね。

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《IL CORSARO 海賊》2010年元日鑑賞レポート [ヴェルディIl Corsaro 海賊]


↑Renato BrusonとVittorio Grigolo

↑Alexander PereiraとVittorio Grigolo
(Vittorio Grigoloのfoto galleryより転載)
 いつも貴重な情報やコメントをくださる助六さんが《IL CORSARO 海賊》の元日最終公演をご覧になってのレポートをコメントに書き込んで下さいました。ありがとうございます。

 年末年始にかけて、チューリヒ歌劇場では、演出舞台デザインも演奏も評判のグリゴーロ主演の《IL CORSARO 海賊》、世界的建築家マリオ・ボッタの舞台デザインによる新演出で、ドン・バジリオがルッジェーロ・ライモンディの《セビリアの理髪師》、それともう一つ、めったにオペラの舞台に立たないチェチリア・バルトリの《チェネレントラ》が上演されるという、まあ、凄いことになっていたんです。

 助六さんの第一目的は、もちろんチェチリア・バルトリの《チェネレントラ》だったのですが、《IL CORSARO 海賊》も見て来られたということなんです。「正月3日間の公演はバルトリ出演公演以外は「市民公演 Volksvorstellung」と称して、値段も低く抑えられ、窓口売りが優先だった....」そうです。なんともうらやましい.....

 チューリヒ歌劇場のインテンダント、ペレイラ氏(写真右)の任期は2011年までですが、今後もヴィットリオ・グリゴーロの魅力を最大限引き出すような公演が用意されているのではないかと期待しています。現時点で分かっているのは、《ホフマン物語》と《ノルマ》いずれも新演出。有望な若手テノールはたくさんいると思いますが、プレミエ歌手としての地位を確立しているのは、グリゴーロくらいではないかな......

 助六さんのレポートのグリゴーロの部分をこちらに抜粋転載させていただきます。

『コッラード役はロブストな力強さが要りますから、グリゴーロの声は終始緊張度が高かったけど、説得的な役投入合わせ、高音もダイナミズムも破綻なく決めて、まずは立派なもの。リリカルな音楽性は勿論充分。彼のドンカルロ歌唱がどんな感じかは想像付いてきました。........特に期待してなかった「海賊」は、終演後「初期ヴェルディを聴いた!」という余韻と共に帰途に着くことになりました。......グリゴーロが最大のヤンヤの喝采を受けてましたね。....』

 全体的に助六さんを満足させる公演だったようです。《IL CORSARO 海賊》とバルトリの《チェネレントラ》の鑑賞レポート全文は"元日はチューリヒで《海賊 IL CORSARO》 最終公演"の記事のコメントにありますのでご覧下さい。

関連記事:[ヴェルディIl Corsaro 海賊]
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《Il Corsaro 海賊》音声ファイル:フィナーレ [ヴェルディIl Corsaro 海賊]

コッラードが帰って来た時には、時すでに遅し....悲観したメドーラはすでに毒をあおっていたのでした....

 IL CORSAROのフィナーレの部分を写真付き音声ファイル(イン・ハウス)にしてYouTubeにアップしました。上の写真をクリックするとリンクしていて、視聴できます。

◎あらすじ:
フィナーレ:海賊の島
メドーラはコッラードが死んだと思い込み絶望している。近づいてくる船が....コルサーロたちは喜びの声をあげる。コッラードにかけよるメドーラ.....側にいるグルナーラに気づき「あの人は誰?」と尋ねる。コッラードは、命を助けられたことを話して聞かせる。メドーラは、コッラードが死んだと思って、毒薬を飲んだことを告げ、息を引き取る。コッラードは、メドーラが死んだ!渦潮が私を呑み込んでくれよう!....と海に飛び込む。幕

★コッラードの最後はどんな演出だったか...
1、いつのまにかいなくなった(バイロンの原作)
2、海に身を投げた(ヴェルディの脚本)
3、メドーラの飲んだ毒をコッラードも飲んで舞台上で死んだ
4、舞台上でメドーラが死んでは、生きていけない...と言って幕(死んだかどうかは不明)
この演出では、海に身を投げる演出は無理がありますので、メドーラの飲んだ毒を飲む...というのも有りかと思いましたが、どうやら、コッラードが死んだのではないかと思わせる行動はなかったそうです。
YouTube再生リスト:Verdi - IL CORSARO

関連記事:[ヴェルディIl Corsaro 海賊]
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元日はチューリヒで《海賊 IL CORSARO》 最終公演 [ヴェルディIl Corsaro 海賊]

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 ヴィットリオ・グリゴーロは、1月1日からオペラの舞台です。今年もオペラの話題がいっぱいのようですから、ネットで追っかけがいがありそう....ブログを始めた当初は、こんなに話題があるとは思いませんでしたが、楽しみです。ちなみに昨年は、「....注目したのが6月はじめですが、とてもいいタイミングで、私にとってもオペラの楽しみが、ぐーんと広がりました...」なんて書いています。そうなんです....テノールに注目するようになって、オペラの楽しみが、ぐーんと広がったのは事実です。

ご覧のように2009年12月29日と2010年1月1日は、セイド役はレナート・ブルゾンです

 さて、今日、元日は、チューリヒでは午後はルッジェーロ・ライモンディがドン・バジリオで出演する《セビリアの理髪師》、夜は、ヴィットリオ・グロゴーロ主演の《海賊 IL CORSARO》という、私には...見に行くわけではありませんが....まさに「盆と正月が一緒に来たよう」な状態です。

 実は、現在ローマに赴任中の甥が暮れの29日に《海賊 IL CORSARO》を見に行ってくれました。私の「特命」といいますか、面白そうだから見に行ったら...なんてお勧めしたということなんですが.....ユニークな鑑賞レポートとカーテンコールの写真をメールしてくれましたので、ご紹介します。
 27日には、デッシーとアルミリアートが、ゼッフィレッリの言動に抗議して降板したローマ歌劇場の《椿姫》を鑑賞(ゼッフィレッリの演出舞台は、それはそれは素晴らしいもので感動したそうです)した直後に《海賊 IL CORSARO》を見た...ということになります.....さて、どんな感想だったんでしょう。

『.....昨日チューリッヒ歌劇場の「イル・コルサーロ」を観て、今日ぶじにローマに帰ってきました。.......
 客席は満席で、劇場が狭く平土間には通路がなくて両脇から順番に入っていかなければならないような密度の高い劇場ということもあり、マイナーな演目なのにずいぶんと熱気をおびた公演のように感じました。とはいえ、しっかりとした正装でくるシニア世代が目立ち、劇場内も隅々まで手がいきとどき、トイレもピカピカなどなどドイツ語圏を感じさせる厳格な雰囲気も多分にあり、ローマの劇場とは勝手がだいぶん違っていてやや緊張しましたが.....。

 肝心の舞台ですが、なんといっても主役の3人の歌唱力、演技力のレベルの高さが際立っていて、グリゴーロの力強い張りのある歌声は、何というかイチローのバックホームを形容する「レーザービーム」を連想させる凄みがありました。2人のヒロインもグリゴーロに勝るとも劣らない熱演で、グルナラ役のジャンナタシオはインフルエンザで不調とのことで開演前にマネージャーから説明がされるほどでしたが、まったくそんなことを感じさせない内容でした。そんなこんなで、ローマで「椿姫」を観ていたおかげもあって、主役の力量の差(主役の重要さ)が身にしみる舞台でした。

 演出は、舞台装置が現代建築からの思想的な影響を感じさせる構成で、何よりも建築的に楽しめました。例えば、建築設計の先端的な試みとして光の流れを意図的にコントロールすることで視覚的に多様な空間をつくりだす建築構成が数年前に流行ったことがあるのですが、今回の舞台装置も鏡による表舞台(明部)と黒色の裏舞台(暗部)を巧みに組み合わせ、様々な印象的な場面をつくりだすように構成されていたり、また衣装や大道具も基本的に漆黒、純白、深紅の3色のみを使っていて、厳選された少数の原色の組み合わせを好むヨーロッパの現代建築デザインの流れを連想させました。全体としては心象描写のような幻想的なシーンの連続なので、歌詞やストーリーをよりよく知っていればもっと楽しめるのでしょうけど。

 オーケストラの演奏は劇場の制約からか小編成で、歌手の熱演に演奏も音量もややおされ気味な印象を受けました。演奏そのものもおとなしい感じで、歌手の演技に熱がこもるとオーケストラが遅れ気味になるようなところもあり、もう少し編成が大きくやや乱暴な演奏(ローマ歌劇場の演奏はそんな感じです)でもよいのかなあ、などと感じました。

 とりあえず感想はこんなところです。劇場内では写真をとっている人をぜんぜんみかけずローマとはずいぶん違うと思っていましたが、カーテンコールでは撮っている人もいたので安心して写真が撮れました。K.K』



 そうなんですよ........オペラを生かすも殺すも歌手次第ということです......ゼッフィレッリは、ダニエラ・デッシーの年齢(51才)と多分ちょっと太り気味という理由で、自分の演出のイメージに合わないということで若いヴィオレッタを取り揃えたわけですが、若くて実力ある歌手は、そのへんにゴロゴロ転がっていないということです。ちなみに甥が見た27日は本当はデッシー&ファビオの出演日のはずでしたが、Mina Yamazaki とStefan Popでした。両人とも私の全く知らない歌手です。

関連記事:
ヴィットリオ・グリゴーロの年頭の挨拶(2009.1.1 )
[ヴェルディIl Corsaro 海賊]
ローマ歌劇場《椿姫》騒動:ゼッフィレッリの影響力健在!
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