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バーリで《ボエーム》2010年1月16,18,20日☆ベッリーニ大劇場の《ファウスト》はキャンセル [今後のスケジュール追加・変更]

◎カターニャのベッリーニ大劇場のキャストが変わりました。ヴィットリオ・グリゴーロだけでなくなぜかメフィストのジャコモ・プレスティアまで降板....なんかめちゃくちゃですね。更に、おっとっと....なのは、メフィストに、ここ界隈では話題のヴィノグラドフが......なにはともあれ、オペラのお仕事でしかも大きな役は喜ばしいことですね。 (2009.12.30)

 南イタリアのバーリのTeatro Petruzzelliの《ボエーム》にヴィットリオ・グリゴーロが出演することになったようです。
 ところが、日程をみますと、2010年1月16,18,20日ですが、完璧に重なっています.....カターニャのベッリーニ大劇場の《ファウスト》と。こちらは、2009年11月15日の発表のまま、ファウストは未だにヴィットリオ・グリゴーロになっています。
 こういう場合は、普通に考えれば、後に発表された方に出演なんでしょうが、現時点では、両方の劇場に"Vittorio Grigolo"の名前が掲載されています。こういうのって、ひっぱりだこって言うのかしら......本人のホームページにはどちらも載ってません。

 ペトルッツェリ劇場のミミは、ドナータ・ダヌンツィオ・ロンバルディ Donata D’Annunzio Lombardi、なかなかの美人......マルチェッロは、ダリボール・イエニスDalibor Jenis、れいのラ・スカラのロドリゴさんですね。ムゼッタのマヌエラ・ビシェリエ Manuela Bisceglie(1980年南イタリアのマテーラ出身)も若くて魅力的...2006年ベッリーニ大劇場の引越し公演で来日しているようです。

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Gastspiel: La bohème ミュンヘンからパリのシャンゼリゼ....一日だけの出張公演 [ボエーム La Bohème]

◎「篠の風さんの日記」に演奏会の記事がアップされました。客の入りも良く、観客の反応も上々だったそうです。2009年12月15/ Bohème (パリ・シャンゼリゼ劇場)(2009.12.17追記)

ラジオ・フランスの朝の番組"Musique Matin"で今晩シャンゼリゼ劇場で演奏される《ボエーム》のお知らせをしています。右の音声ファイルは、パヴァロッティの"Che gelida manina" それから、ヴィットリオ・グリゴーロの紹介とトーク(コメントに日本語訳があります)、"De miei bollenti spiriti"と続きます。(2009.12.16追記)


★2009年12月15日 シャンゼリゼ劇場《ボエーム》演奏会形式 バイエルン国立歌劇場出張公演
AnjaHarteros.jpg 指揮:Asher Fisch
Mimi: Anja Harteros
Musetta :Elena Tsallagova
Rodolfo: Vittorio Grigolo
Marcello: Levente Molnár
Schaunard: Christian Rieger
Colline: Christian Van Horn
Parpignol: Nam Won Huh
Benoît: Alfred Kuhn
Alcindoro: Rüdiger Trebes
Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper
gri_15.jpg

 バイエルン国立歌劇場では、12月15,19,22,27,30日に《ボエーム》を上演しますが、15日は、オーケストラ、合唱団を引き連れての大移動強行軍、花の都パリのThéâtre des Champs-Elyséeで演奏します。なぜ、わざわざこんなことをするのか......謎....団員の方たちはパリに一泊するそうですが、赤字にならないんでしょうか?

 篠の風さんの日記によりますと、13日には、オーケストラ合わせにヴィットリオ・グリゴーロもミュンヘンに来たそうです。ミミは、アニヤ・ハルテロス(1972.7.23生)、新国の2005/2006シーズン開幕公演の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》でエーファを歌っています。スーパーモデルのように背が高くて、品のいいお嬢さんという雰囲気でした。最近では、ドミンゴの《シモン・ボッカネグラ》でのアメリアとか、ヨナス・カウフマンのアヒルを抱えた大工の《ローエングリン》のエルザを歌い話題になりました。

 グリゴーロは、シャンゼリゼの公演だけで、後のミュンヘンでの公演はマッシモ・ジョルダーノです。なぜ一日だけシャンゼリゼがグリゴーロなのかは、多分マッシモ・ジョルダーノは、パリ・オペラ座で11月29日までロドルフォを歌っているからではないかと思います。いくらなんでも集客が難しくなると思いますから......しかし、そこまでしてパリで《ボエーム》をやるのはなぜでしょう......謎は深まります。

 採算がとれるのか気になりましたが、シャンゼリゼ劇場は、2000席もあるんですね。チケット料金は125€〜5€、これなら客の入りがそこそこであれば充分採算がとれると思います。ということはこれは「出稼ぎ」ということなんでしょうね.....

◎ヴィットリオ・グリゴーロのロドルフォ・ハイライトYouTube再生リスト:La Bohème-WNO2007 - Vittorio Grigolo

関連記事:
ヴィットリオ・グリゴーロ 今後のスケジュール追加・変更(2009.9.15)
[ボエーム La Bohème]

メモ:音声ファイルの内容
8h08 - Musique Matin. Seconde partie/Avec Vittorio Grigolo, Kirill Karabits et Jordi Savall
1.CD - Giacomo Puccini/La Bohème/Acte I - "Che gelida manina"/Luciano Pavarotti, ténor /Orchestre philharmonique de Vienne, dir.Herbert von Karajan/Decca 421 049-2 (1972)
2.Vittorio Grigoloのトーク
3. Giuseppe Verdi/La Traviata/Acte II - "De miei bollenti spiriti"/Vittorio Grigolo, ténor/Orchestre philharmonique de Radio France, dir.Myung Whun Chung/Bande non commercialisée (Orange, 11 juillet)


《IL CORSARO》レビュー:声は若きコレッリ、外見はホンブルク皇子のジェラール・フィリップ [ヴェルディIl Corsaro 海賊]

◎IL CORSAROの公演は一旦中断、次回は29日です。15日にはシャンゼリゼで《ボエーム》を歌います。
もう一つレポートが出ました.... 「.....声の力強さにもかかわらず、すばらしく洗練された弱音歌唱が繰り返し聴けた。すばらしい!」もう少し詳しい内容を本文に追記しました。(2009.12.8)

◎もう1件.... 「ヴィットリオ・グリゴーロはすばらしく美しい、明るい響きの力強い声でセンセーショナルな成功をおさめ.....自然な表現性の強い人物造型で際立っていた....大掛かりな舞台装置と良い配役のためだけでチューリヒに行く価値がある....」もう少し詳しい内容を本文に追記しました。(2009.12.1)

◎レビューを2件追記しました。グリゴーロに関して共通しているのは、美しい響きの声と情熱的で興奮を呼ぶ舞台...ということでしょうか。(2009.11.27)


 いろいろレビューが出ています。演出舞台も絶賛されているようで公演は大成功、コッラードのヴィットリオ・グリゴーロも好調、好評.....この役は、マイナーなオペラですので、もともとレパートリーではありませんでしたが、今年の3月頃に急にこのオペラを歌う話しが持ち上がって、勉強をはじめたようです。5月末の雑誌のインタビューで、『チューリヒで、はじめて《Il Corsaro 海賊》をやるのを、もの凄く楽しみにしています。これがうまくいったら、一生海賊だけやってもいいです。』と意欲満々で語っています。どうやら大成功のようですから、このプロダクションをひっさげて世界ツァーなんてのもいいんじゃないでしょうか。

Für Verdi die Bühne geflutet
Von Thomas Meyer. Aktualisiert am 24.11.2009
Ein junges Team frischt am Opernhaus Zürich mit viel Wasser die Verdi-Rarität «Il Corsaro» auf.

ヴィットリオ・グリゴーロはコッラード役になりきっていた。活発で情熱的だった。そのとき、あまりにも行き過ぎたテノール的軽薄さに陥らないように注意すべきだ。実際、彼は元気一杯の海賊ではない。むしろ、葛藤するハムレット的芸術家タイプである。彼は二人の強い女に囲まれている。エレーナ・モシュクの感情豊なメドーラ、苦悩し死を選ぶ、エネルギッシュな表現。正反対の、最後にはより傷つくが、まだ若くて希望にあふれたカルメン・ジャンナタッシオのグルナーラ。この三人の歌手たちが、上演を支配した。


Metaphorische Wasserspiele
Marianne Zelger-Vogt
24. November 2009, Neue Zürcher Zeitung
Erstaufführung von Giuseppe Verdis «Corsaro» im Zürcher Opernhau
s

舞台全体が刺激的だったが、この上演は何と言っても歌手がよかった。もちろんその中心は当然ながら、憎しみと感傷的な厭世観に蝕まれた反逆者、社会から追放された無法者であるコッラードだ。ヴィットリオ・グリゴーロは文字通りこの役に没入していた。そのテノールは最初から恍惚状態だった。はじめは圧倒的だった。しかし、長い間には結局、疲労する危険は、歌手だけではなく、聴き手にもある。であるから、グリゴーロの非凡な、ずば抜けて力強く、高音の確かな声は、もっぱらほとんどフォルテとフォルテッシモで、ひたすら高圧的な緊迫状態で、微妙な表現上の変化がなかった。

Wasser, Licht und starke Stimmen
Publiziert am 24.11.2009

歌手の輝き
ヴィットリオ・グリゴーロは 朗々とした、消耗しないテノールで、印象的なコルサロを際立たせた。彼は金属的輝きと抒情的艶やかさをやすやすと結びつけることができる。力いっぱいの鋭角的な響き、時折見せる、高揚した、だかはしゃいだような演技、外見の良さなどが、彼を人気者にしている。囚われ人グルナーラ役のカルメン・ジャンナタッシオは、鋭い描写の抑揚のある非の打ち所のないソプラノと感情表現の深さで魅了した。それに対して、陰気なメドーラ役のエレーナ・モシュクは、非の打ち所のないコロラトゥーラ歌手であるにもかかわらず、あまり精彩がなかった。

ジェラール・フィリップ:ホンブルクの皇子

Der Pirat ist ein Dichter
Mittwoch, 25. November 2009

ヴィットリオ・グリゴーロの声は若きコレッリ、外見はホンブルクの皇子Prinz von Homburgに扮したジェラール・フィリップ Gérard Philippesを連想させる。

オランジュ音楽祭のディレクターで、アヴィニヨン歌劇場の芸術相談役のRaymond Duffautも「ヴィットリオ・グリゴーロは、オペラ界のジェラール・フィリップ....」と言っています。

Il Corsaro @ Opernhaus
ヴィットリオ・グリゴーロは、素晴らしく見える。大きな声でコッラードを歌うが、叙情的印象が足りない。

2009.11.27追記分
Exhumation aquatique
音楽的にヴィットリオ・グリゴーロは、理想的なコルサロに迫っている。それは、激しさと必要な情熱をもった声と共に、いつも通りの尽きることのないエネルギーと舞台上での惜しみなく全力を発揮するサービス精神の旺盛さがある。

Beifall für Verdis selten gespielten „Korsaren“ im Opernhaus Zürich
あの「ルチア」でチューリヒに初登場したヴィットリオ・グリゴーロは、今は、コルサロ役をやっている。前と同様に、美しい響きのテノールの声で歌われる、感情的な高ぶりに支配された、オペラ的気分に満ちたコルサロだ。

2009.12.1追記分:
Spektakuläre Schweizerische Erstaufführung einer Rarität von Giuseppe Verdi
・歌手に配慮した指揮
この重要なプレミエの主な問題は、オーケストラの不一致、全員がロールデビューの出演者にあった。はじまるとさまざまなことに気がつく。テンポのずれ、力任せに推す(Grigolo)、重い(Scorsin)、息が短い(Mosuc)、声の輝き不足(Giannattasio)、ビブラートがきつい(Pons)問題はすべての出演者に見られた。鏡が声を増幅したので、この舞台装置は、声にはとても好ましかった。

・際立っていたヴィットリオ・グリゴーロとカルメン・ジャンナタッシオ
主役のグリゴーロは、コッラード として、すばらしく美しい、明るい響きの力強い声でセンセーショナルな成功をおさめた。また、大げさな演技は影をひそめ、自然な表現性の強い人物造型だった。目も耳も楽しんだ。当然ながら自信にあふれた態度でカーテンの前に進みでて、合唱団の前の水の中にまかれた花をひとつ観客に投げた。

・スペクタクルな舞台
どちらかといえば保守的なチューリヒの観客は、関係者全員に拍手喝采だった。中でも、グリゴーロとジャンナタッシオ、それから、この地の大物歌手であるエレーナ・モシュク。そして、演出陣にもブーイングはほとんどなかった。2009年11月22日、プレミエの直前まで、チケットは完売ではなかった。プレミエの値段が、最高額で320スイスフランだったのが原因だと思われる。
不当ながら上演されることが比較的珍しいオペラで、最近では パルマ(2004)、ブッセート(2008)、ブカレスト(2008/09)であった。結論として、珍しく上演されるCorsaroは、もう大掛かりな舞台装置と良い配役のためだけで、チューリヒに行く価値がある。

2009.12.8追記分:
Welt der Oper:Zürich: IL CORSARO, 22.11.09Vittorio Grigolo は ドン・キショットを思わせるアンチヒーローCorrado、すなわち冒険へと突き進むバイロン卿だ。善のために戦いたいと思いながらも、その臆病さ故に、結局は挫折する。死ぬこともできず、愛も遂げられない。Grigoloは、この役を信じられないほど、輝かしく力強い声で遂行する。強烈な劇的爆発(地下牢の場面での絶望感の激しい表現)も回避しない。そして、声の力強さにもかかわらず、すばらしく洗練された弱音歌唱が繰り返し聴けた。すばらしい!

★チューリヒ歌劇場《IL CORSARO》
2009年11月22,24,26,28日/12月1,3,6,29日/2010年1月1日

指揮:Eivind Gullberg Jensen/演出:Damiano Michieletto/舞台:Paolo Fantin/衣装:Carla Teti
ソリスト:Carmen Giannattasio (Gulnara)/Elena Mosuc (Medora)/Vittorio Grigolo (Corrado)/Giuseppe Scorsin (Giovanni)/Juan Pons (Seid)/Simon Wallfisch (Eunuco)/Pablo Ricardo Bemsch (un schiavo)/北嶋 信也 Shinya Kitajima (Selimo)

関連記事:
 [ヴェルディIl Corsaro 海賊]
アヴィニヨンの《ルチア》グリゴーロ好評! オペラ界のNew ジェラール・フィリップ...

コッラード(ホセ・クーラ)・ハイライトVideoClip&ちょっとあらすじ [ヴェルディIl Corsaro 海賊]

 ヴェルディの《海賊 IL CORSARO》は、めったに上演されないオペラとして有名です。ちなみになんでも歌っているドミンゴも歌ってないということは、そのマイナー度が半端じゃないということに他なりません。
 ところで、もう一つベッリーニ作曲の《海賊 IL PIRATA》があります。日本語だと同じに「海賊」になってしまいますが、イタリア語では"pirata"と"corsaro"と二種類の「海賊」がいるということです。違いは、"pirata"が普通の「海賊」で、"corsaro"は大義名分を持った、つまりバックに国家とかがついている公認の「海賊」なんだそうです。
 私も今まで聞いたことがなかったので、これをチャンスに聞いてみましたが、こりゃやっぱり面白くないからマイナーなんだ...とは思いませんでした。話しとしてもオペラチックで面白いし、音楽もまさにヴェルディ!なんです。音楽は《ロンバルディ》と非常に良く似ていて、そっくりな部分も数カ所あります。美しい重唱、アリア満載で、私はとても気に入りました。《ロンバルディ》のように話しも複雑じゃないのもいいと思いますし.....なぜマイナーなのか分かりませんが、考えられる理由を思いつくまま列記してみます。

1.やっつけ仕事だったと言われている
2.そのせいか1時間半と短く興行的に中途半端
3.同程度のソプラノが二人必要
4.エキストラ(殺陣のできる人も)が多数必要
5.主役のコッラードとメドーラの素性が謎


 ヴィットリオ・グリゴーロは、5月末の雑誌のインタビューで、『チューリヒで、はじめて《Il Corsaro 海賊》をやるのを、もの凄く楽しみにしています。これがうまくいったら、一生海賊だけやってもいいです。』と語っているようにコッラード役が気に入ったようです。ソプラノが二人も出ますが、確かにテノールがソプラノの添え物ではなく、かっこいい役なんです。
 最近ですと有名どころではホセ・クーラがレパートリーにしていて1997年にトリノで、2005年にはバルセロナのリセウ大劇場で演奏会形式で歌っています。2004年パルマの公演がDVDになっていますが、ブルゾンが出ているとは言え、特に主役のテノールが洗練されてなくてちょっとどさ回りっぽい雰囲気になっちゃっているのが残念です。

2005年バルセロナの公演(演奏会形式)の録画から、コッラード(ホセ・クーラ)が歌う場面をYouTubeにアップしました。日本語字幕も付けましたので、ハイライト版ですが、だいたい内容が把握できるとおもいます。一応、あらすじもざっと紹介します。
Verdi - IL CORSARO 再生リスト

◎プレリュード 幕が開く 海賊たちの島
Verdi - Il Corsaro(1/7) - Atto1 -Tutto parea sorridere - Si, de' corsari il fulmine
海賊たちの勇ましい合唱に続きコッラードが、昔は希望に溢れなにもかも輝いていた....と美しいアリアを歌う。そこに部下のジョヴァンニが偵察艦からの密書(トルコの太守パシャ・セイドが海賊退治に出陣するという情報)を持ってくる。奇襲攻撃で宿敵をやっつけるチャンス到来とすぐに出港の準備をするように命じる。「武器をとれ 私が指揮をとる」と海賊たちを鼓舞する

Verdi - Il Corsaro(2/7) - Atto1 -"È pur tristo, o Medora, il canto tuo"
◎メドーラの居室
メドーラは、コッラードが訪れるのを待っている。ハープの調べにのせてコッラードへの想いを歌う。「眠れない 死にたい 私が死んだらコッラードは涙を流してくれるはず...」今風に言えば完璧うつ状態。そこにコッラードがやって来て、戦いに行くことを告げる。メドーラは、「もう二度と会えない気がするから行かないで...」と懇願する。「すぐに戻る」と慰めるが「あなたが戻る前に私は死んでしまうでしょう...」と泣き崩れる。コッラードは後ろ髪をひかれる思いで去っていくのでした。
※メドーラのアリア"Egli non riede ancora!"

◎2幕:トルコ太守パシャ・セイドの宮殿の中のハーレム
ハーレムの妻妾たちは、グルナーラがパシャ・セイドの一番のお気に入り....と歌う。グルナーラは、「私は、この世で一番不幸な女...セイドは私を愛しているが、私は憎んでいる....宝石や金で私の愛は得られない...私の想いは 懐かしの故郷の空へと飛び立つ...」と歌う。

◎コルサーロ退治出陣前の宴会
セイドは海賊との戦いを前に気勢をあげ、アラーの神に勝利を祈願する。

◎コッラードの策略→宮殿焼き討ち→戦い→コッラード捕まる
Verdi - Il Corsaro(3/7) - Atto2 -"Onde, o Dervis?" - "Dei perfidi fuggii pur or l'artiglio
海賊の捕虜だったという男が連れて来られる。そのエルヴィスと名乗る男はコッラードその人で策略だったのだが、セイドは彼からコッラード率いるコルサーロの情報を聞き出そうとする。そうこうするうちに火が放たれコルサーロたちがなだれ込んでくる。セイドは謀られたと気づくが時すでに遅し。コルサーロたちの勝利は目前だった。そこにハーレムから女たちの悲鳴が聞こえる。コッラードは、女たちを助けに行くが、そのせいで劣勢となりセイドに捕らえられる。グルナーラは、コッラードに心惹かれる。

Verdi - Il Corsaro(4/7) - Atto2 -"Signor, trafitti giaciono gran parte di costoro,"
セイドは勝利し、コルサーロたちも多数が死ぬが一部は逃げる。グルナーラとハーレムの女たちはセイドに慈悲の心をとコッラードの命請いをす。

◎3幕:セイドの居室
セイドは、グルナーラがコッラードの命請いをしたことに嫉妬しその態度に疑いを抱く。グルナーラを愛しているが、もし裏切られたらあの女を灰にしてやる....と心に誓う。そして、グルナーラの本心を確かめるために「明日はコッラードの処刑だ...」とグルナーラの反応を見る。グルナーラは「せめて命だけは、なにか役に立つかもしれない....」とコッラードを助けようとする。セイドは「お前はあいつを愛しているのだな....その顔に書いてある お前もコルサーロ同様に恐ろしい運命が待っているぞ...」と脅す。

Verdi - Il Corsaro(5/7) - Atto3 -"Eccomi prigioniero! Ambiziosi miei sogni svaniste!"
◎コッラードは鎖に繋がれている
「自分が死んだらメドーラは生きてはいないだろう... 」と囚人となった運命を嘆き眠りに落ちる。そこへグルナーラがやってくる。コッラードに短剣を渡し、足かせと鎖をはずし、セイドを殺して一緒に逃げようと頼む。コッラードは、ここで死ぬのは自分の運命だ...寝首をかくような卑怯なことはできないとグルナーラの願いを拒絶する。グルナーラは、「私が短剣の使い方を教えてあげるわ!」と立ち去る。

◎嵐が吹き荒れ稲妻が光る
Verdi - Il Corsaro(6/7) - Atto3 -"Sul mio capo disecenda, fero Iddio..."
コッラードは、不運を呪い、雷に打たれて死ぬことを望む。
嵐が静まりグルナーラが放心状態で戻って来て、セイドは死んだ...と告げる。コッラードは、自分のために人殺しまでしたグルナーラを助けるために一緒に海に逃げる。

◎海賊の島
メドーラはコッラードが死んだと思い込み絶望している。
Verdi - Il Corsaro(7/7) - Atto3 -"Oh gioia! è lui!... Corrado, egli è Corrado!..."
近づいてくる船が....コルサーロたちは喜びの声をあげる。コッラードにかけよるメドーラ.....側にいるグルナーラに気づき「あの人は誰?」と尋ねる。コッラードは、命を助けられたことを話して聞かせる。メドーラは、コッラードが死んだと思って、毒薬を飲んだことを告げ、息を引き取る。
コッラードは、メドーラが死んだ!私も生きていられない!....と海に飛び込む。幕

メドーラが死んで行くところの重唱も《ロンバルディ》のオロンテが死んで行くところだったかな....にそっくり。ロンバルディもマイナーですが、バスが主役っぽいのでルッジェーロ・ライモンディが若い頃からレパートリーにしていますので、私には馴染みのあるオペラなんです。どの部分がそっくりかピックアップするのも面白いかも.....

ヴェルディ:海賊 IL CORSARO
2005-02-06
Gran Teatre del Liceu, Barcelona
conductor:Marco Guidarini

ソリスト:
Corrado:José Cura
Medora:Marina Meschervakova
Gulnara:Susan Neves
Seid:Carlo Guelfi
Giovanni:Josep Ribot
Selimo:José Manuel Zapata
Orquestra Simfònica i Cor del Gran Teatre del Liceu

※"Tutto parea sorridere"の部分がGran Teatre del Liceuのチャンネルにアップされています。画質がいいです。
※右のクーラの写真は、1996年トリノの《海賊》だと思いますコッラード。フリットリ、ドラゴーニ、フロンターリという豪華キャスト(キャスト詳細は右の写真をクリック)。クーラは同年6月18日にROHでもIL CORSARO(演奏会形式)を歌っている。Evelino Pidò 指揮/José Cura,Viktoria Loukianets,Maria Dragoni,Roberto Servile

メモ:ジュセッペ・ヴェルディ(1813.10.10. - 1901.1.27)作品初演年代順(1839〜1893)
初期:1.オベルト/2.一日だけの王様/3.ナブッコ/4.イ・ロンバルディ/5.イェルサレム/6.エルナーニ/7.二人のフォスカリ/8. ジョヴァンナ・ダルコ/9.アルツィーラ/10.アッティラ/11.マクベス/12.群盗 I Masnadieri/ 13.海賊(IL CORSARO)/14.レニャーノの戦い/15.ルイザ・ミラー/16.スティッフェーリオ
中期:17.アロルド/18.リゴレット/19.イル・トロヴァトーレ/20.椿姫/21.シチリアの晩鐘/22.シモン・ボッカネグラ/23.仮面舞踏会/ 24.運命の力/25.ドン・カルロ
後期:26.アイーダ/(Requiem)/27.オテロ/ 28.ファルスタッフ

関連記事:[ヴェルディIl Corsaro 海賊]