So-net無料ブログ作成
検索選択

バレンシアの《ファウスト》指揮者はマゼールからシャスランに☆★余談:オペラのリハーサル [ファウスト]

★インタビュー記事: VITTORIO GRIGOLO Tenor de 'Fausto' (JAIME PRATS - Valencia - 30/01/2009)追記

 2月2日初日のマクヴィカー演出、グノーの《ファウスト》は、1月12日に、当初発表のマルガレーテがクリスティーナ・ガリャルド=ドマスからNatalia KovalovaとAlexia Voulgaridouのダブルキャストになり、そして27日には、指揮者が、ロリン・マゼールからフレデリック・シャスランに変更ということが正式に発表されました。ロリン・マゼール(1930.03.06- )は、気管支肺炎だそうですが、78才.....ちょっと心配です。

 《ファウスト》のリハーサル写真(右)を見つけました。1幕の年老いたファウスト博士(グリゴーロ)が、メフィスト(シュロット)と取引する場面です。
 左の写真は、マルガレーテとファウスト、多分プレミエで歌うNatalia Kovalovaでしょうか。
 グリゴーロは、リハーサル大好きというタイプだと思いますが、オペラ歌手の中には、いろいろいるようです。
 ずっと前に本館で記事にしたことがありますが、映画監督のパトリス・シェローがオペラのリハーサルについて非常に面白い話をしています。ぶっつけ本番に強いのがオペラ歌手なんですが、それはあくまで公演に穴をあけないための非常手段であって、歌唱、演劇、音楽とが三位一体となった総合芸術として質の高いものを提供するためには、充分なリハーサルが欠かせないはずです。

★シェローから見たオペラの悪い習慣
1) リハーサルの期間が短い
2) 歌手の中にリハーサるをいやがる歌手がいる
3) 同じ演出を違う歌手で再演する
※シェローの場合、再演の場合も立ち会い、キャストの変わる毎に歌手に合わせて演出を手直しする

★シェローによるオペラ歌手の分類
1) リハーサルのときもよくて、本番もいい。つまり、リハーサルで決めたことには忠実でありながら、更にその先まで進もうと努力してくれる人。

2) 演出にはまったく興味がなく、歌うことだけに関心があって、その歌っている人物像の中にロジックがあるかとか、演技をどうするかということに全く関心がない歌手。こういう歌手とは、仕事を初めからしない。

3) リハーサルの最初のときは、大袈裟なほどあなたと仕事ができて嬉しいなどと非常に協力的なのに、だんだん私の言うことを無視するようになり、本番では演技なんかどうでもいいと思う。これが一番悪いカテゴリーで、このカテゴリーに××××××は属している。こういう歌手は、なるべくたくさん本番とリサイタルをやって、お金を稼ぐことしか考えていない。

これは、1995年のインタビューでの話ですが、今でも「なるべくたくさん本番とリサイタルをやって、お金を稼ぐことしか考えていない」歌手はいますし、そういう歌手のほうが多いような気がします。シェローがここで誰のことを言っているのか知りたい方は、本館のコメントをご覧下さい。誰か当てたい方にはヒントを差し上げます。《ドン・ジョヴァンニ》に出演したメゾ・ソプラノです。10年以上前の話ですから、この歌手も、その当時は、シェローのひんしゅくを買うようなことをして(リハーサルを抜けてコンサートをやった)たくさん稼いだので、今は、自分のやりたいオペラだけを歌える立場になっていますから、きっとリハーサルも熱心にやっているのではないかと思います。誰だか分りましたでしょ。

★シェローから見たオペラ歌手
オペラの歌手には一生懸命仕事をする、常に努力を続けている人が多く、とても謙虚な人が多いと僕は思っています。もちろん役者ではありませんから、役者としてはアマチュアの要素を含んでいるところもありますが、とても間口が広いというか、受け入れようとするオープンなところがあって、それは時には普通の役者よりも優れているといえます。もちろん、わがままな人というのはどんな世界にもいるわけで、オペラの歌手に限らず、役者だって監督だってそういう人はいますよね。でもオペラの歌手で言えば、歌いながら演じるわけですから、アスレチックのような二重の才能を持たなければならず、とても厳しい仕事だと思っています。

関連記事:
《ファウスト》
シェローが語る「オペラの演出とオペラ歌手について」
※左の切手のような小さな写真は、クリックしても大きくなりません


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

マゼール指揮.マクヴィカー演出《ファウスト》2009年2月2日〜 [ファウスト]

★マゼールが気管支肺炎にかかったので、フレデリック・シャスランの指揮になるようです。(2009.1.26)

※グリゴーロのホームページのゲストブックに恒例の応援ありがとう!メッセージがアップされました。
「皆さん、素晴しいメッセージをありがとう。とても楽しんで読ませてもらいました。今、《ファウスト》に取り組んでいます。《ファウスト》は、僕を地獄に落とす...冗談だけど....日を追う毎にその真価が分かる素晴しくて豊富なニュアンスをもったオペラです。素晴しい舞台とバレンシアの環境がリハーサルを助けてくれます。......2009.1.20」(2009.1.20追記)

※Gallardo-Domas降板、Natalia KovalovaとAlexia Voulgaridouのダブルキャスト(2009.1.12)

ヴィットリオ・グリゴーロは、スペインのバレンシアで《ファウスト》に出演確定です。一昨日グリゴーロのホームページでやっと公表されました。
グノー作曲《ファウスト》バレンシア:Sala Principal、2009年2月2, 5, 8,11, 14, 17日 全6公演

FAUST:
指揮

演出
キャスト:
Faust
Marguerite


Mephisto
Siebel
Marthe
Valentin

★詳細は
CHARLES GOUNOD
Lorin Maazel
Kynan Johns (17)
David McVicar

Vittorio Grigolo
Cristina Gallardo-Domâs
Natalia Kovalova (2,5,11)
Alexia Voulgaridou
Erwin Schrott
Ekaterina Gubanova
Annie Vavrille
Gabriele Viviani
Mario Cassi (8,11,17)
バレンシアのサイト
写真は、《ファウスト》とは全く関係ありません。左の写真は、メフィスト役の"ネトレプコの赤ちゃんの父親"のアーウィン・シュロット。右の写真のグリゴーロのそばにいるのは、マルガレーテではなくて、《ウエストサイドストーリー》のCDでマリアを歌っている、ヘイリー・ウェステンラちゃんです。同じような格好をしている写真を選んでみました。サングラスと着ているものもなぜかそっくり....でも、やっぱりグリゴーロの方が洗練されてますね。
 この《ファウスト》は、ロンドンのコヴェントガーデンでマクヴィカー(1966年グラスゴー)演出、アラーニャ、ターフェル、ゲオルギューで上演したものと同じです。なかなか面白い演出で、アラーニャのファウスト博士は、若返った時に、側転で箱から飛び出して来まし、メフィストの女装もありました。edcさんのブログに鑑賞記事があります。ありゃ、私もコメントしてますヨ。
 『....なんか今までのと比べるとサッパリしすぎで、妙に明るくて、マクヴィカーらしくなくて、ちょっと期待はずれ。たとえていうなら、今までのマクヴィカーは劇画風タッチなのに、これはマンガ、漫画版ファウストで、ちーともおどろおどろしくもないし、あの独特の暗さ、凄惨さがない。盛り上がるべきところも拍子抜け,特に「金の子牛」のとこ、まあ、私がケン・ラッセルの演出が基準になっちゃってるんで....それは抜きにしても、あんまり予算を使わせてもらってないようなかんじを受けました。ただの絵でごまかしてたりしてますし。.....』なんて言ってます。
 グリゴーロは、アラーニャ並かアラーニャ以上に調子に乗って、いろいろやりそうだなぁ.... グリゴーロとシュロットだと、多分背格好も体型も似ているので、1975年パリ・オペラ座のドッペルゲンガーのような演出も可能ですし、面白いでしょうね。
 シュロットは、10日までミュンヘンでエスカミーリョ、カルメンはドマシェンコの代役で、《ルクレツィア・ボルジア》でグリゴーロと共演したケイト・オルドリッチでした。ヴィヴィアーニは、17日までボローニャでフローレスとマチャイゼの《清教徒》に出演。皆さん今が旬の歌手で、面白い舞台になりそうですね。グリゴーロは、ファウスト初役、シュロットも恐らく初役だと思います。

余談ですが、今回の男声歌手たち、みんなルッジェーロ・ライモンディと共演しています。グリゴーロは、昨年の《ルクレツィア・ボルジア》で、シュロットは《ドン・ジョヴァンニ》でレポレッロ、ヴィヴィアーニ(1977年ルッカ出身)は《ドン・パスクアーレ》でマラテスタでした。

関連記事:
インタビュー:Erwin Schrott(1972年生 ウルグアイ)8才で初舞台、ボエームの2幕で、"Vo'la tromba e il cavallin"と歌う?叫ぶ?男の子の役。本格的にオペラの勉強をはじめたのは18才.....

シュロットのドタキャン事件:
あらら、シュロットどうしたの?第3弾:和解成立せず法廷闘争へ
あらら、シュロットどうしたの?第2弾 (アリア集CD発売)★私が魅力を感じるオペラ歌手
シュロット契約違反で告訴★☆ナポリの《ロンバルディ》もキャンセル!

あらら、シュロットどうしたの?《アルジェのイタリア女》キャンセル
★ROH出演中のシュロットに突撃〜 ☆ケテルセンがレポレッロ〜玉突き型

nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

2009年お正月お遊び企画:《ボエーム》から、ロドルフォのミミ〜!....ミミ〜 [その他]

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 
 本館にタイトルの記事を掲載しました。ヴィットリオ・グリゴーロのロドルフォも参加していますので、興味のある方はどうぞ。
 1月3日のNYメトのライブ放送の《ボエーム》は、ミミが、2006年バレンシアでグリゴーロと共演するはずだったマイヤ・コヴァレヴスカ(Maija Kovalevska)でしたので、聞いてみましたが、かなり一本調子でニュアンスもへちまもないものでした。ロドルフォのバルガス共々、ただただ大きな声で一所懸命誠心誠意歌っております....とでもいうような歌唱で、聞いていてホント疲れた....2回聞く気にはなれません。ちなみにバルガスはれいのアリアは半音下げて歌っています。
 コヴァレフスカは、新国の《フィガロの結婚》の伯爵夫人でしたが、その時は、なかなかいいと思ったんですけど....音だけだとかなり厳しいということでしょう。2007年のワシントン・ナショナルオペラの《ボエーム》は、毎日でも聞きたいんですけど.....コヴァレヴスカもグリゴーロのロドルフォなら情感豊かに歌えたのかな....なんて思いました。
※右の写真は、BShiですでに放送されたネトレプコとビリャゾンの映画《ボエーム》のポスターの写真をダマートとグリゴーロのワシントンコンビに入れ替えて遊んでみました。これならどうみてもヴァンパイアには見えないでしょ。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ヴィットリオ・グリゴーロの年頭の挨拶(2009.1.1 ) [その他]

ヴィットリオ・グリゴーロのホームページに年頭のご挨拶がアップされました。
2008年
★イベント:San Valentino Gala
★オペラ(ミラノ・スカラ):《ジャンニ・スキッキ》6
★コンサート(バレンシア):Verdi《レクイエム》2
★オペラ(ジュネーヴ大劇場):《ドン・カルロ》4
★コンサート(シカゴ):パヴァロッティ追悼コンサート
★イベント(ローマ):『ローマ雪の奇蹟』記念行事
★イベント(ハリウッド):第26次BGC閉会式
★オペラ(チューリヒ歌劇場):《ルチア》9
★オペラ・イベント(チューリヒ中央駅):《椿姫》
★オペラ(ワシントン):《ルクレツィア・ボルジア》7
★コンサート(ラス・パルマス):プッチーニ・ガラ 3
(オペラ:27公演、コンサート:6、イベント:3)


2009年予定
☆オペラ(バレンシア):《ファウスト》
☆オペラ(アヴィニョン):《ルチア》
☆CDアルバム発売
☆オペラ(オランジュ音楽祭):《椿姫》
☆オペラ(フェニーチェ):《椿姫》

↓2009.1.2追記↓

続きを読む


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽