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WNO《ルクレツィア・ボルジア》プロローグのストレッタ・フィナーレのMP3 [ルクレツィア・ボルジア]


(上の写真はフレミングですが、MP3は、ラドヴァノフスキー)
WNOで上演された《ルクレツィア・ボルジア》、なかなか放送されませんが、プロローグの最終場面、4分間程度の音声ファイルを見つけました。上の写真をクリックするとリンクしています。グリゴーロのジェンナーロは、短いフレーズばかりなのに、声だけでも本当に目立ってます。このMP3の説明に『若いテノール、グリゴーロは素晴しい声で、確かにワクワクぞくぞくさせる歌唱だ。』とのコメントがあります。
("premiereopera's Podcast"って、あのプレミエオペラさんがやってるのかしら......)
※参考:楽譜左サイドの"Stretta-Finale del Prologo Maffio Orsini, signora, son io"をクリック

場面としては、ルクレツィアは、ジェンナーロの身の上話を聞き、自分の息子であることに気づくが、自分が母であることは名乗らずに、母への思いを大切に....と...そこにジェンナーロの友人たちが戻って来る。ルクレツィアは、慌てて仮面をつけ、皆がボルジア家の者だと気付く前に立ち去ろうとする。
ここからMP3......"Maffio Orsini, signora, son io "
ところが、いち早く気付いたオルシーニは、「シニョーラ、マッフィオ・オルシーニですよ。あなたに兄弟を殺された....」 続いて他の仲間たちも、「伯父や甥たちを、また従兄を殺された」と彼女を非難し始める。ルクレツィアはジェンナーロに「彼らのいうことを聞かないで....」と懇願するが、ジェンナーロは、「あなたはいったい誰....」と尋ねつづける.....ついに、オルシーニやその友人たちが、「ボルジアだ!」と明かす。
★11月17日最終公演のレビュー:The Donizetti Revival, Second Stage: Radvanovsky, Grigolo in Pascoe’s WNO “Lucrezia Borgia”

関連記事:《ルクレツィア・ボルジア》
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«La Traviata im Hauptbahnhof»DVD発売:スイス鉄道の独占販売.... [チューリヒ中央駅の椿姫]

 9月30日に行われた吃驚企画《チューリヒ中央駅の椿姫》のDVDが発売されました。すでに交流ブログ"Vittorio Watch!"にも、DVDの感想記事が掲載されています。私の手元にも25日に届きました。17日に注文、チューリヒから国際郵便で8日目に到着しました。
 DVD34.90+送料 32.28 =合計67.18 CHFで、実際の支払いは、−4.75 CHFで62.43CHF、スイスフランのレートは約80円ですので送料込みで5千円程度。円高のおかげもあって、国内盤のDVDよりはずいぶん安いです。4.75 CHF引いてくれているのは、スイスの消費税が7.6 %で、価格表示が内税になっているので、外国に発送の場合は、その消費税を差し引いてくれるということのようです。
 どうやら、このDVDは今のところスイス国鉄(SBB-Online Shop)の独占販売で、アマゾンとかHMVとかFnacでは売っていませんが、注文は同様に簡単にできます。

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1990年ローマ歌劇場《トスカ》13才のグリゴーロ(羊飼いの少年):パヴァロッティ感激!★☆VideoClip [トスカ1990(Pastorello)]

 ヴィットリオ・グリゴーロは、システィーナ礼拝堂の少年聖歌隊のソリストとして、9才から5年間バチカンで勉強、13才の時に、ローマ歌劇場の《トスカ》に3幕はじめの短いフレーズを歌うパストレッロで出演。この時、カヴァラドッシで出演していたパヴァロッティがいたく感動したということで、メディアが、グリゴーロに『パヴァロッティーノ』という愛称をつけたのです。
 実は、この公演のライヴの映像(VHSとLD)があるということを数日前に知りました。この役は、少年合唱団のボーイソプラノが歌ったり、大人のソプラノが歌ったりで、舞台には出ないで、陰で歌うことが多いのですが、果たして、ヴィットリオ君は舞台に出ているのか! 出ていなければ買う意味がないし...左サイドにもその時の歌声のMP3を常駐させていますが、どうやら舞台を移動して歌っているように聞こえます...だとすると羊飼いの少年の扮装で出ているかもしれない...ということで、LDを手に入れました。今日それが届いたわけですが.....さて.....

はい、出てました、暗くてほとんど見えませんが、13才って、特に男の子は、まだまだ可愛い時期ですよね。お顔は4才の時とあまり変わってない....右下の写真をクリックするとビデオクリップにリンクしています。本当にしっかりした素晴しい歌唱です。パヴァロッティが感心するのも当然でしょう。

ローマ歌劇場《トスカ》1990年12月13日ライヴ
指揮:ダニエル・オーレン
演出:マウロ・ボロニーニ
キャスト
Tosca……… Raina Kabaivanska
Mario……… Luciano Pavarotti
Scarpia……… Ingwar Wixell
Sacrestano……… Alfredo Mariotti
Angelotti……… Franco Federici
Spoletta……… Mario Bolognesi
Sciarrone……… Ubaldo Carosi
Carceriere……… Giuseppe Zecchillo
Pastorello……… Vittorio Grigolo
ローマ歌劇場管弦楽団、合唱団

 これが、ヴィットリオ・グリゴーロの初舞台です。指揮者が登場すると、客席から子供の歓声がしますが、グリゴーロのお友達が見に来ていたんでしょうか。この時のパヴァロッティは55才、見た目もけっこう若く、「星は光りぬ」ではアンコールにこたえて2回歌っています。なんでもローマではおりしもヨーロッパサミット開催中で、この公演をミッテラン大統領をはじめとしたVIPが観劇、最後にちょっと写ってます。
 ところで、チェチリア・バルトリ(Cecilia Bartoli, 1966.6.4-ローマ)の初舞台も、1974年ローマ歌劇場で《トスカ》の羊飼いの少年だったそうです。8才か9才ですけど、わざわざ少女が歌わなくてもボーイソプラノの方がいいとおもいますけど......

関連記事:母さん、あの酒はつよいね:アルバム宣伝用クリップ 4才の時にマイクを持って歌っている姿がちょっと見られる。

LDは廃盤ですが、CDはまだあります。↓

Puccini: Tosca

Puccini: Tosca

  • アーティスト: Franco Federici,Giacomo Puccini,Rome Opera Theater Orchestra,Luciano Pavarotti,Alfredo Mariotti,Giuseppe Zecchillo,Ingvar Wixell,Mario Bolognesi,Raina Kabaivanska,Raina Kavaivanska,Ubaldo Carosi,Vittorio GricoloGrigolo
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1993/09/14
  • メディア: CD



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《ジャンニ・スキッキ》リヌッチョ完全版ビデオクリップ:最新ミラノ・スカラ座版(2008.3.13) [ジャンニ・スキッキ]

 プッチーニの三部作のなかの一つ《ジャンニ・スキッキ》は、ラウレッタのアリア「私のお父さん」が有名すぎて、リヌッチョは出番も多く、聞かせどころのアリア「フィレンツェは花咲く木のような」もあるのに、なぜか目立たない存在です。
  しかし、ミラノ・スカラ座最新の《ジャンニ・スキッキ》では、ついに目立つリヌッチョ登場です。そこでリヌッチョ君完全版ビデオクリップを作ってみました。
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↑写真をクリックするとユーチューブのビデオクリップ(スキッキ1)にリンクしています。[削除]
短い序奏で幕が空く。ブゾーニ・ドナーティの寝台のある部屋。亡くなったブゾーニを取り囲み親戚一同悲嘆にくれている。ブゾーニの莫大な遺産すべてが教会に寄進されるという噂を耳にして、皆はパニック状態。遺言状があれば、まだ望みがあるかもしれないと、皆で遺言状を捜し始める。ツィータの甥のリヌッチョが「遺書が見つかった」と叫び、「遺産で金持ちになったら恋人ラウレッタとの結婚を許してほしい」と伯母さんに懇願する。「うまくいけば誰とでも一緒になればいい」と言われる。リヌッチョは恋人ラウレッタの父ジャンニスキッキ呼んで来るように子供を使いに出す。


↑写真をクリックするとユーチューブのビデオクリップ(スキッキ2)にリンクしています。[削除]
遺言状は、噂通りで、一同落胆して、恨みごとをならべ、わめきちらす。リヌッチョは、ジャンニ・スキッキに知恵を借りようと提案するが、皆は「あんな田舎者の成り上がり者なんか...」と相手にしない。


↑写真をクリックするとユーチューブのビデオクリップ(スキッキ3)にリンクしています。[削除]
リヌッチョは、「あなた方は間違っている。ジャンニ・スキッキの狡猾さを利用しないてはない。美しいフィレンツェの街の栄光をもたらした芸術家達やメディチ家も田舎からきた....」とアリア"フィレンツェは花の咲く木 Firenze è come un albero fiorito...."を歌う。

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↑写真をクリックするとユーチューブのビデオクリップ(スキッキ4)にリンクしています。[削除]
そこにジャンニ・スキッキが娘のラウレッタを連れてやって来る。いらだっているツィータたちとたちまち衝突してしまう。ツィータはヒステリックに「持参金のない娘と甥を結婚させるわけにはいかない」、「なんだ欲張りババァ」とスキッキ、恋人同士は愛をささやく四重唱。リヌッチョがスキッキに「助けてほしい」と懇願してもけんもほろろ、取りつく島もない。このとき娘のラウレッタは、「お父様、私は彼が好きなの、ポルタ・ロッサに行って愛の指輪を買いたいの、もしだめなら、ヴェッキオ橋からアルノ川に身を投げて死んでしまうから....」と超有名なアリア"O mio babbino caro,..."を歌う。娘の懇願に負けたスキッキは、可愛い娘に策略を知られないようにテラスに追いやってから、親戚一同を集めてブゾーニが死んだことが外部にもれていないかを確かめて、死体を隠そうとする。


↑写真をクリックするとユーチューブのビデオクリップ(スキッキ5)にリンクしています。
そこに、医者のスピロッチオが診察にやって来る。あわててスキッキは隠れる。皆は入り口で「ブオーゾはよくなった」とベッドに近づけまいと必死。そこでスキッキは、ブオーゾの声色を使って。医者を追い返してしまう。スキッキは、「大成功だ、勝ったぞ」と大喜び。これで、ブオーゾが生きていたことが証明されたわけである。皆は、スキッキの計画がまだ判らない様子。そこで、スキッキは、「なんて馬鹿なんだ....自分がブオーゾになりすまして、公証人を呼んで遺言状を書きかえるんだ」と説明(ジャンニ・スキッキのアリア:testa la cappellina.....)
リヌッチョは公証人を呼びに行く。喜んだ一同は、たくさん分配してもらおうとスキッキに希望の遺産を言い合い大騒ぎになるが、スキッキに任せることにする。スキッキにブオーゾの寝間着を着せながら女性たちは小声で欲張った要求をささやき、スキッキは承知するふりをする。そしてスキッキは、「もしこれがバレたら、みんな右手首を切り落とされ追放になる、フィレンツェとはおさらばになるぞ...」と脅す(ジャンニ・スキッキのバラード:Addio Firenze addio cielo di vino.....)。皆は、震え上がって一緒に歌う。


↑写真をクリックするとユーチューブのビデオクリップ(スキッキ6)にリンクしています。[削除]
リヌッチョが、公証人と、証人のピネリーノとグッチオを伴って戻って来る。
ブオーゾに化けたスキッキは「以前の遺言状を書き直したい、修道院には5リラを寄進し残りは全て親族に分け与える....」と口述により、遺言の書きかえがはじまる。ところが、一同が一番欲しがっていた300フロリンの価値のある騾馬とシーニャの製材所とフィレンツェの別荘は、忠実な友人スキッキに与えると言い放つ。一同は怒って止めようとするが、「さらばフィレンツェ」を口ずさみ、バレたら、手首だぞと脅されるので黙ってしまう。最後に、ツィータのバッグから20フィニオーリを証書作成料として公証人に払うように告げる、法外なお礼をもらった公証人は喜んで帰って行く。逆上した一同は「この泥棒め」とスキッキに飛びかかるが、逆に家の持ち主になったスキッキに「出ていけ!」と追い出される。


↑写真をクリックするとユーチューブのビデオクリップ(スキッキ7)にリンクしています。[削除]
誰もいなくなり、テラスでは、リヌッチョとラウレッタが、美しいフィレンツェの街をたたえながら抱き合い、幸せにひたっている。そこへスキッキが持ち出された金目のものを取り返し、戻ってくる。テラスの若い二人を見て、観客に向かい「私のたくらみも娘の幸福のためダンテのご許可を得ております。このお芝居がお気きに召しましたら、どうか私めをお許しくださいますよう」とうやうやしく最敬礼、幕が降りる。チャチャチャチャン!

関連記事:《ジャンニ・スキッキ》 
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ラウレッタとリヌッチョ:ニーノ・マチャイゼとヴィットリオ・グリゴーロ [ジャンニ・スキッキ]

 今年はプッチーニ(1858.12.22 - 1924.11.29)生誕150周年記念とやらで、各地でプッチーニ祭りが開催されています。グリゴーロも、12月16,18,20日には、カナリア諸島のラス・パルマスで、"Concerts tribute to Puccini"に出演しました。
 イタリアのオペラ雑誌でも、プッチーニの生誕150周年にちなんで、《ジャンニ・スキッキ》の特集記事があって、右の写真(クリック拡大)が掲載されていました。ニーノ・マチャイゼとグリゴーロは、とてもお似合いのさわやかカップルだとおもいます。見つめ合う二人がとても素敵。だいたいオペラ雑誌の写真は、不細工なのが普通で、不細工を通り越してグロテスクなのが多いですから、貴重な写真だと思います。グリゴーロが急に出演することになったのは、やっぱり背が高くて禿げてないからかなぁ.....
 この特集記事は、《ジャンニ・スキッキ》の演奏史で、ジャンニ・スキッキを得意とする(した)歌手として、ティート・ゴッビ、ジャコモ・リミニ、サルヴァトーレ・バッカローニ、イタロ・ターヨ、マリアーノ・スタビレ、ローランド・パネライ、レオ・ヌッチ、レナート・カッペッキ、ホアン・ポンス、フェルナンド・コレナ、セスト・ブルスカンティーニ、アレッサンドロ・コルベッリの名前があがっています。ロンドンではブリン・ターフェルもよく知られている.....と付け加えられています。
 初演は、1918年12月14日、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で、リヌッチョは、ジュリオ・クリーミ(Giulio Crimi 1885-1939 )、彼は、ロブストなよく響く声でヴェルディも得意としていたそうです。また、ジャンニ・スキッキを得意としたティート・ゴッビ(1915.10.24-1984.03.05)の声楽教師としても有名だそうです。
 恋するカップル、ラウレッタとリヌッチョは、戦後、劇場または録音で歌っている歌手として下記のソプラノとテノールの名前があがっていました。

ラウレッタ
Licia Albanese (1913.07.22- イタリア→アメリカ)
Victoria De Los Angeles (1923.11.01- バルセロナ)
Renata Tebaldi (1922.02.01- イタリア)
Renata Scotto (1934.02.24- イタリア)
Mirella Freni (1935.02.27- イタリア)
Ileana Cotrubas (1939.06.09- ルーマニア)
Helen Donath (1940.07.10- アメリカ→ドイツ)
Cecilia Gasdia (1960.08.14- イタリア)
Daniela Dessi (1957.05.14- イタリア)
Angela Gheorghiu (1965.09.07- ルーマニア)
Amarilli Nizza(-イタリア)
Cristina Gallardo-Domas (-チリ)
Nino Machaidze (1983.3.8-グルジア)
リヌッチョ
Giseppe di Stefano★(1921.07.24-2008.3.3)
Fraviano Labò (1926.02.01-1991.02.13 イタリア)
Luciano Saldari (1934.12.09- イタリア)
Renzo Casellato (1936.11.18- イタリア)
Placido Domingo (1941.01.21- スペイン→メキシコ)
Roberto Alagna (1963.06.07- フランス)
Massimo Giordano★(-イタリア)
Giuseppe Filianoti ★(1974- イタリア)
Vittorio Grigolo★(1977.2.19- イタリア)


★ =リヌッチョのアリア「フィレンツェは花咲く木のような」のMP3有り

関連記事:《ジャンニ・スキッキ》

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《椿姫》1幕最後のヴィオレッタの "È strano.... "アルフレードはグリゴーロ☆★MP3 [La Traviata 椿姫]


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 ウルグアイ出身のソプラノ、ルース・デル・アルバ( Luz del Alba)のCDアルバムから《椿姫》1幕最後のヴィオレッタのアリア "È strano.... Ah,forse'è lui.....Sempre liber" ヴィットリオ・グリゴーロが、アルフレードを歌っています。最後の方にちょこっと陰の声みたいなパートです。見つけたからにはほんの一声でも聞かなくては.....
 今まで、このアルバムでグリゴーロが歌っているのに気づかなかったのは、名前の綴り間違いのせい。けっこうあるんですよ。2001年7月の録音ですから、グリゴーロは24才で、まだ「小さい役」で足慣らし中。2003年には、彼女のアディーナと、グリゴーロのネモリーノで、サンジミニャーノの夏の音楽祭《愛の妙薬 L'Elisir d'Amore 》に出演、二人とも絶賛されています。

Luz del Alba Rubio
ルース・デル・アルバのHP
♪La Traviata:Vocal Score

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ジュネーヴ大劇場《ドン・カルロ》:グリゴーロ無しの初日レビュー [ドン・カルロ]

  定期購読しているオペラ雑誌(l'opera)の10月号がやっと届きました。数年前からスイスの代理店を通して定期購読していましたので、早くて安かったのですが、うまく継続更新できなかったので、日本の代理店に替えたのですが、遅くて高い(確実性が取り得).... ということで、今頃10月号なんです。
 そして、今月号にやっとジュネーヴ大劇場の《ドン・カルロ》のレビューが掲載されました。この雑誌は、レビューが早いのが特徴ですが、イタリアらしく月刊誌にも夏休みがあるので、遅くなったようです。しかも、やっぱりそうか.....なんですが、グリゴーロが出演した日のレビューではありませんでした。基本的に、初日のレビューを掲載するのが原則のようです。ヴィットリオ・グリゴーロは喉頭炎のため、初日の6月16日と19日の公演は、キャンセルで、22,24,26,28日は、回復して出演したんですけど。ということで、ドン・カルロは、代役のマリオ・マラニーニ(1958.6.12 イタリア)についてのレビューとなっています。

前置きが長くなりましたが、全体的に、演出も音楽も非常に素晴らしいもので、歌手にもあながなかった....というレビューでした。代役のマリオ・マラニーニは、年齢的にはいくらなんでも18才のドン・カルロには見えませんが、スカラ座の「無益な用心」としか考えられないドタバタ劇で第2キャストから突如第一キャストになっちゃったスチュアート・ニールとは大違い、体型は、グリゴーロと同様スマートです。急な代役なので、衣裳が合うということも考慮に入れて捜したのでしょうか。しかも歌も良かったようです。このプロダクションも他のキャストも好評です。

『ジュネーヴ大劇場の2007/2008シーズンは、ヴェルディの《ドン・カルロ》(1884年1月10日、イタリア語4幕ミラノ・スカラ座バージョン)で、幕を下ろした。オリジナルは、フランスの二人組 パトリス・コリエ&モーシェ・ライザー(Patrice Caurier と Moshe Leiser )演出による新制作で、指揮はロベルト・リッツィ・ブリニョーリ..........タイトル・ロールの直前の代役にもかかわらず、全てのキャストは、声的にも最高だった。
ドン・カルロ役で、本当に期待されていたヴィットリオ・グリゴーロは、突然の健康上の理由(咽頭炎)で、マリオ・マラニーニ(1958.6.12 -イタリア)が代役に立った。彼は、明瞭な響きと同様に美しいディクションで、声楽的観点からも満足のいくものだった。
若いブルガリア出身のバス、オルリン・アナスタソフの偉大な権力者フィリッポは、完璧で声楽的にも最高に安定していた。
スコットランド人のバリトン、アンソニー・マイケルズ=ムーアは、ポーザ侯爵として、威厳もあり、ぴったりな声域であるが、声楽的観点からよりも演劇的観点から更に納得させるものだった。
カナダ出身のソプラノ、ミッシェル・カパルボは、強烈なエリザベッタで、彼女の心の奥と気難しさを演劇的に完璧に具体化した。非常に計算されたピアニッシモと音色のニュアンスは、上品さと精神的なもろさを誇示した。
フランス出身のシルヴィー・ブルネットは威厳のある完璧なエボリだった。
若くて前途有望なブルガリアのソプラノ、テオドラ・ゲオルギューは、とびきり上等のテバルドだった。
アイスランド出身のクリスティン・ジグムンドソン は、尊大で恐ろしい大審問官にピッタリだった。.....Ching-Lien Wu 指導の下、合唱団は素晴らしく力強く情熱的で、いつものことだがイタリア語のディクションも最高で、納得させられるものだった。....
若い指揮者、ロベルト・リッツィ・ブリニョーリは、いつもすべてのセクションで柔軟かつ華麗なスイス・ロマンドオーケストラの最高の能力を引き出し、ヴェルディ的暗くくすんだ音色を再構築した。歌手に対しても最高のサービスをしたが、決して、支配権を弱めるものではなかったし、同様にテンポを完璧に持続し、オーケストラと舞台のバランスをとることは容易ではないことを心得ていた。.......このヴェルディの傑作《ドン・カルロ》は、全公演売り切れ状態だった。』l'operaから

こんな感じのレビューですが、演出、演奏、歌手、三拍子揃って素晴らしい公演だったようです。グリゴーロが出演していれば、きっと他のレビュー同様更に絶賛されていたと思うと、プレミエのキャンセルは本当に残念です。
★キャスト詳細→Grand Théâtre de Genève

関連記事:ジュネーヴ大劇場《ドン・カルロ》

余談:オペラのレビューについて
オペラのレビューは、初日を観て書くのが、原則ということになっているそうです。従って、この《ドン・カルロ》もグリゴーロのシングルキャストにもかかわらず、雑誌では、初日のレビューが掲載されました。こういう経験は前にもあるんです。ルッジェーロ・ライモンディのシングルキャストでボローニャ歌劇場、新演出の《ドン・パスクアーレ》が上演されましたが、ライモンディは、最初の2公演をインフルエンザで歌えなくなり、ボローニャ出身で親友でもあるブルーノ・プラティコに代役を頼んだんですが、その時のレビューが、ライモンディのための公演だったにもかかわらず、やっぱり初日のものでした。
しかし、初日じゃないのもあるんですね。たまたま、ここ界隈で話題のロシア人バス歌手ヴィノグラドフがタイトル・ロールだというので注目してたのですが、なぜか、彼が出演しなかった最終公演のレビューが掲載されました。シェーファーがロッシーニ!というので話題になったベルリン国立歌劇場《イタリアのトルコ人》 (2008.6.22〜30 )です。若い歌手で初役、しかもタイトルロールなので、不調でも役に合わなくても、なんらかのコメントを書かないわけにはいかないが、さりとて、若い歌手をばっさり切って捨てるわけにもいかず、最終日の公演のレビューになったのか....と思ったり。というのも、普通は、はっきり「健康上の理由」で、とか「インフルエンザ」で、とか書きますが、「不調」というような言葉が使ってある上、「最初の歌手」と書いてヴィノグラドフの名前も書いてないんです。他のレビューでもほとんど触れられていませんし、書いてあっても、よくない...と一言コメントでしたから、ヴィノグラドフには歌唱的に無理な役だったということなんでしょうね。第二のレイミーにはなれませんでしたが、他の役で頑張って下さい......

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オペラ的向こう見ずないたずら あるいは オペラは元気一杯!:WNO《ルクレツィア・ボルジア》 [ルクレツィア・ボルジア]

 かなり面白いレビューです。あぁ〜、ますます見られないのが悔しい!こういうのをTV放送しなくちゃだめでしょう....メトロポリタン歌劇場のゲルプ氏が見に来ていたそうですが、万一、メトで再演するにしても、ジェンナーロがグリゴーロじゃなければ、似て非なるものになってしまうでしょうね。

 『ルネ・フレミングは、ジョン・パスコが彼女のために制作した視覚的に贅をつくした「ルクレチア・ボルジア」で遅すぎたワシントンナショナルオペラデビューを果たした。フレミングはサンドラ・ラドヴァノフスキと交代で歌った。ラドヴァノフスキのほうが地元での論評はかなりよかった。
 アラーニャの「アイーダ」同様、フレミングもミラノ人のブーイングを悪魔払いする必要があったのは明らかだ。1998のスカラ座での彼女の試練は、いつもながら政治的な要素と芸術的な要素が結合した結果だった。ワシントンの観客の暖かい反応を得て、どんなに彼女が真剣に取り組んでも、彼女の声にも性格にも合っていないこの役とついに心置きなく決別することができるだろう。

 激しく燃え上がる復讐心や大貴族的所作は所詮フレミングが持ち合わせていないものだ。だから、パスコは、ルクレチアを男性社会の暴力の犠牲者として描いたので、全体的にユーゴやドニゼッティが意図したものより、穏健な描写となっている。
 実際11月11日に、フレミングは、柔らかいパッセージで相当の芸術的妙技と声の魅力に加えて、驚嘆すべきトリルをきかせた。レチタティーヴォを除いて、彼女のいつもの癖である「サラ・ヴォーン」的リズムをだいぶ抑制していた。しかし、この作品とは相容れない響きを示した。
 生の胸声と鋭い高音は劇的効果を高めるが、彼女のはドニゼッティのものではない。彼女のもっとも魅力的で適切な歌唱は一幕フィナーレのジェンナーロとの二重唱(写真右)だった。彼女は、いくつかの恐ろしい、意欲過剰のカデンツァはともかくとして、この最後の場面にとても真摯に取り組んだ。

 ヴィットリオ・グリゴーロは観客のお気に入りになった。美しく抒情的な声と歓迎すべき明瞭な発声。時にははやってパッセージを歌い急ぐというか、つまりやりすぎ。パスコは時代の男っぽさを強調したかったので、バック・ロジャースを連想させるぴちぴちの金色のパンツ姿や上半身裸のジェンナーロを登場させて、このイタリア人テノールのスポーツマン的外見を最大限利用した。
 パスコは、ジェンナーロとオルシーニを恋人同士にしたが、十分にそれらしかった。大いにいちゃついたし、その上、美しいズボン役のメゾがオルシーニ(写真左)を演じたから、混乱した観客もいた。グリゴーロは毒で死ぬ人間を非常に生々しく演じてみせた。あんなのは初めて見た。笑いを引き起こしかねないぎりぎりでとどまった。大胆だねぇ・・(七転八倒したのかしら...みたかった....)

 ライモンディはアルフォンソを劇的に力強く的確にやった。ライモンディとグリゴーロは朗唱的レシタティーヴォの扱い方の手本を示した。フレミングはその手本に注意深く従ったようだった。ライモンディは時に67歳のベテランらしい声に聞こえた。すなわち、しまりがなく、多少平板だった。しかし、大方の部分で、彼の半分の年齢のバスの名誉ともなるような明瞭さと力強さを見せた。

 オルドリッチの持つ声の大きさを超える役にしては、彼女の優雅なオルシーニはよかった。低音域では多少こもって聞こえにくいところがあった。また、ことばを軽視していた。中国人テノールYingxi Zhang (Rustighello)は明瞭でよく通るリリックな声で、巧く歌った。』 DAVID SHENGOLD 2008.12.4

関連記事:ワシントン・ナショナル・オペラ《ルクレツァイア・ボルジア》
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ジュセッペ・フィリアノーティとヴィットリオ・グリゴーロ:過去の公演の接点 [その他]

 渦中の人、フィリアノーティですが、グリゴーロのオペラの過去の公演記録を見て行くと、同じイタリア人同士ですのでイタリア国内の劇場でのダブルキャスト(グリゴーロが第二キャスト)、あるいは共演(グリゴーロ端役)が目につきます。このことについて、babyfairy さんが、「2イタリアンテノール」という興味深い声についての比較記事を書いていらっしゃいますので、便乗して、二人が関係している過去の公演記録をまとめてみます。

 その前に、今が旬の人気若手テノールというと、
カウフマン Jonas Kaufmann(1969-ミュンヘン)
ビリャソン Rolando Villazón(1972-メキシコ)
フィリアノーティGiuseppe filianoti(1974-イタリア)
カレイヤ Joseph Calleja(1978.1.22-マルタ)
メーリ Francesco Meli(1980-イタリア)
.....と誰かが書いていた受け売りですが、グリゴーロ(1977.2.19)が抜けているじゃない....と思う人は、多分あまりいないでしょうね。グリゴーロは超人気若手テノールですが、「知ったかぶり」のオペラ通の間では知名度が異常に低い。やっぱり、年間3本のオペラでは仕方がないかもしれませんね。他の歌手は6〜10本ですから。

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ドニゼッティ《愛の妙薬 L'Elisir d'Amore 》ネモリーノ:2002〜2004年 [愛の妙薬]

 ヴィットリオ・グリゴーロは、24才くらいまでは、「小さい役」で舞台に立っていましたが、25才で《愛の妙薬》のネモリーノを歌います。 リリック・テノールの場合は、ネモリーノが「大きい役」への第一歩なんでしょうか。まず、2002年10月にローマで、2003年2月にヴェローナ、8月は、サン・ジミニャーノ、2004年6月にはパレルモ。グリゴーロのネモリーノは、当たり役と言ってもいいほどの成功をおさめました。
★2002年10月24,25,26,27,29,30,31, 11月2日 ローマ歌劇場


指揮:Corrado Rovaris
演出:Fabio Sparvoli
舞台美術: Mauro Carosi/ Odette Nicoletti
キャスト:
アディーナ:

ネモリーノ:

ベルコーレ:

ドゥルカマーラ:

ジャンネッタ:

エリーザベト・ノルベルク=シュルツ
Anna Maria Dell'Oste
ヴィットリオ・グリゴーロ
マシュー・ポレンザーニ
ピエトロ・スパニョーリ
アンドレア・ポルタ Andrea Porta
イルデブランド・ダルカンジェロ
Giorgio Caoduro
マヌエラ・フォルミケッレ →写真→
Marilena Laurenza
※この写真は、ジャンネッタ役のマヌエラ・フォルミケッレさんのところで見つけましたが、グリゴーロのこの満面の笑み、屈託がないというか、天真爛漫というか、しげしげ眺めてしまいました。これは、ジャンネッタをはじめ村の娘たちに急に大もてのネモリーノは薬の効果が現れたと喜ぶ場面です。本当に、モテモテで嬉しそう!

★2003年2月18,20,22,23,25日 ヴェローナ・テアトロ・フィルアルモニコ

Nuovo Teatro Comunale di Bolzanoとの共同制作


指揮:エヴェリーノ・ピド
演出:Riccardo Canessa
舞台・衣裳:Poppi Ranchetti
キャスト
アディーナ:ヴァレリア・エスポジート
ネモリーノ:ヴィットリオ・グリゴーロ
ベルコーレ:ブルーノ・ディ・シモーネ
ドゥルカマーラ:アレッサンドロ・コルベッリ
ジャンネッタ:ロレンダ・ビジ
"l'elisir D'amore" Al Teatro Filarmonico

★2003年8月7日 69回 Stagione Lirica estiva:San GimignanoのPiazza del Duomo
 
 ↑この演奏とは無関係です(2002.10)
指揮:Raffaele Ponti
舞台:I.K.O(Italia Konzert Pera
キャスト
アディーナ:Luz del Alba Rubio
ネモリーノ:ヴィットリオ・グリゴーロ
ベルコーレ:Geroge Petan
ドゥルカマーラ:Alessandro Busi
ジャンネッタ:Arianna Ballota

*アディーナとネモリーノの写真は2016.9.12に追加

★IL CORRIERE di Sienaのレビュー:
Grande successo per la "prima" della stagione lirica. L'ELISIR D'AMORE, UNA MAGIA TRA LE TORRI DI SAN GIMIGNANO
『ヴィットリオ・グリゴーロは真のスターだった。美しい声、誰をも納得させる演劇的存在感、舞台セットをうまく使う優れたセンスをもっていることがはっきりわかった。』


★2004年6月17,19,22,24日 パレルモ:ローマ歌劇場のプロダクション
指揮:マウリツィオ・アレーナ
演出:Fabio Sparvoli
舞台美術: Mauro Carosi/ Odette Nicoletti
キャスト:第一キャスト=16,18,20,23 第二キャスト=17,19,22,24
アディーナ:ステファニア・ボンファデッリ /Fiorella Burato
ネモリーノ:ジュセッペ・フィリアノーティ/ヴィットリオ・グリゴーロ
ベルコーレ:Domenico Balzani/Markus Verba
ドゥルカマーラ: シモーネ・アライモ
ジャンネッタ:Katia Ilardo /Nicoletta Benelli
L'ELISIR D'AMORE AL TEATRO MASSIMO 14/06/2004

フィレンツェのテアトロ・コムナーレのサイトに使われていた写真ですが、ネモリーノはどうみてもグリゴーロだし、左端にいるのはダルカンジェロでしょう。今年(2008)の12月にフィレンツェで再演されるので、ローマの写真を使ったようですが、このプロダクションは、すでにボローニャ、パレルモ、トリノ、セビリアで再演されているそうです。↓

■2002年ローマ歌劇場:クリック拡大(グリゴーロのサイトから転載)↓

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