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シャンゼリゼ劇場でヴィットリオ・グリゴーロのコンサート [コンサート]

◎コンサートの模様の記事 Premier récital triomphal à Paris du ténor italien Vittorio Grigolo (TCE, 16/01/2012)によれば、アンコールの前に、流暢なフランス語で、感動あふれる感謝の言葉を述べ、フランスもののレパートリー、マスネのウェルテルとオッフェンバックのものをマスターするつもりだということを表明したとか.....かなり長いスピーチだったそうです。そういえば、インタビューでも次のアルバムはフランスものがメインだとか言ってました。(2012.1.17追記)

 本日16日、シャンゼリセ劇場で、グリゴーロのコンサートが開催されます。ついさきごろベルリンで一緒に「ボエーム」に出演した、ソプラノのカルメン・ジャンナタージョもゲスト出演します。

les grandes voix
les grands solistes
Lundi 16 janvier 2012 / 20h00
Théâtre des Champs-Elysées

Vittorio Grigolo, ténor
Carmen Giannattasio, soprano
Daniele Bonarivi, guitare
Orchestre Lamoureux
Keri-Lynn Wilson, direction

プログラム
Airs d’opéras italiens
Donizetti/Salvi:
Il Duca d’Alba« Angelo Casto e bel »
Verdi:Il Corsaro
« Tutto parea sorridere…Sì, di Corsari il fulmine »
Puccini:La Bohème
« Che gelida manina »
« Mi chiamano Mimi »
« O soave fanciulla »
Tosca, « E lucevan le stelle »
Donizetti:L’elisir d’amore « Una furtiva lagrima »

Mélodies populaires italiennes
Leoncavallo, “Mattinata”
De Curtis, “Non ti scordar di me”
« Torna a surriento »
Rossini, “La danza”
Di Lazzaro, “Chitarra Romana”
Rascel, “Arrivederci roma”
Tagliaferro/Valente, « Passione »
D’Annibale, « O paese do sole »
Cardillo, “Core n ‘grato”
Dalla, “Caruso”


(リハーサル中のグリゴーロとケリーイン・ウィルソン)

 今後の公演予定の記事でも書いていますが、もともとこの日はアンドレア・ボチェッリのクラシックオンリーのコンサートだったんですが、ボチェッリがこのコンサートをとりやめにしたため、グリゴーロがコンサートをすることになったといういわく付きのコンサートです。グリゴーロは、パリでは、初のソロコンサートですので、雑誌(opera-magazine69)にもインタビュー記事が掲載されたり、フランスのRadio Classiqueの番組"Passion Classique"でゲストとして1月12日の午後6時から放送される予定だったようですが、なぜか放送されませんでした(12日はアズナブールだった) 。右の写真(Lionel Esparza, FRANCE MUSIQUES RADIO)のように収録はされているようですから、いずれ放送されるのかしら。
*1月31日(火)現地時間 12h30〜13h30 Lionel Esparzaの番組"Le Magazine"で放送されるようです。

関連記事:
コンサート:シャンゼリゼ劇場 THEATRE DES CHAMPS - ELYSEES 2012.1.16
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コメント 5

助六

さすがですね。プログラムはどこで見つけられたんですか。
劇場サイトにも当日劇場内にも掲示がなく、私はプログラムは絶対買わない主義なので素手で聞きましたが、有名曲が多かったし譜面も見える席だったので幸い迷うことはなかったんですが。
曲目と順序は多少変更されたので、実際のプロをメモしておきます。

=Airs d’opéras italiens=
-Donizetti/Salvi:Il Duca d’Alba « Angelo Casto e bel »
-Verdi:Il Corsaro « Tutto parea sorridere…Sì, di Corsari il fulmine » (カバレッタの繰り返し実行)
-Verdi : La Traviata, 第1幕への前奏曲
-Puccini:La Bohème
« Che gelida manina »
« Mi chiamano Mimi » (Giannattasio)
« O soave fanciulla » (duo)
- Puccini : Manon Lescaut, 間奏曲
- Donizetti:L’elisir d’amore « Una furtiva lagrima »
-Puccini : Tosca, « E lucevan le stelle »

=休憩=

=Mélodies populaires italiennes=
-Rossini, “La danza”
-De Curtis, “Non ti scordar di me”
-Puccini, LeVilli, 第2間奏曲 La Tregenda(妖精の踊り)
-Di Lazzaro,“Chitarra romana”(Grigolo, Bonaviri)
-Rascel, “Arrivederci roma” (Grigolo, Bonaviri)
-Falvo,“Dicitencello vuje”(Giannattasio)
-De Curtis,“Torna a surriento”
-D’Annibale,“O paese do sole”
-Mascani, Cavaleria Rusticana, 間奏曲
-Leoncavallo, “Mattinata”
-Di Capua,“O sole mio”(duo)

=アンコール=
-Cilea : Fedora « Amor ti vieta »
-Verdi : Traviata, Brindisi (duo)
-Di Lazzaro, Chitarra romana (Grigolo, Bonaviri)

予定プロも消さないで残しておいて下さいね。
後半最後の “Core n ‘grato”はプログラムにもそう記されていたようですが、断りなく“O sole mio”に替えたようです。
“Caruso”の譜面も用意されていて楽員は譜面台に広げさえしてましたが、結局やりませんでした。
何せ間奏曲がやたら入るわけでもないのに20時開演、22時45分終了の長時間サービスのリサイタルで後半は長すぎると感じた客もいたようですから、適当に按配したんでしょう。
ジャンナータージオは文字通りお相伴で、あくまでグリゴーロのリサイタルでした。

最初にこのリサイタルをイタリア客船コンコルディア号事故の受難者に捧げる旨の挨拶があり、終わりにアンコールに入る前に長めの挨拶がありましたが、内容は、
-パリの初コンサートで自分にとっては特別の経験で、これを栄養にさらに先へ進みたいこと。
-最近フランス・オペラをよく歌い、新た経験を踏み台にさらに前進したいこと。
-最初はフランス・オペラをアンコールに考えたこと。
まあこれは仏聴衆へのリップサービスでしょう。
グリゴーロ自身はウェルテルとオッフェンバックの名前は出さなかったと思うので、これは記事執筆者のコメントじゃないでしょうか。この執筆者はプログラム前半のヴェルディの「海賊」と「トロヴァトーレ」を混同しており、歌詞に「all’armi」の掛け声があるせいでしょうが、ちょっとトロい。

グリゴーロは例によって前半からすでに舞台を動き回り、ジャンナッタージオ歌うMi chiamano Mimiの間も舞台脇から顔を出して軽妙なアドリブを入れたりし、後半ではもちろんさらにエスカレート、舞台を縦横に駆け回って跪き礼を繰り返すなど、「ちょっとショーマンシップが過ぎるのでは」と言ってた仏人常連も数人いましたが、まあビリャソンなんかもっと浅薄安易なクラウン芸だし、私は特に非難する必要はないと思いました。
何より大げさなジェスチャーに続いて出てくる歌が、正確で端正ですから。

本人も感づいたようで、アンコールを終えた最後に、
-ちょっとはしゃぎすぎて申しわけなかったが、それは自分の内側から湧き出てくる自然なものであること、
-人々を楽しませ、自分も楽しむこの職業と、家を持たない旅芸人であることを誇りにしていること、
を述べてました。エンターテイナーとしての信条表明ですね。
確かに盛期のパヴァロッティのように大衆性とうるさ型も黙らせる高い芸術性を兼ね備えているタイプと思います。

私は2曲目のヴェルディが一番気に入りました。有名曲が多いのは楽しいし構わないんですが、個人的にはもう少し初期ヴェルディや、ドニゼッティ・セリオを聞きたかったです。
ジャンアータージオも良かったんですが。彼女もまったく同じで彼女の可能性がよりよく出ると思える重めのベルカント物で聞きたかったです。

全体的印象はこれまで3回劇場で聞いたときとまったく変わらず、軽めの声なのにもかかわらず、中域が豊かで腰の強さを感じさせる声で、録音で感じられるような明るい薄っぺらさはありませんね。録音と実演で結構印象に差があって、実演の方が優れて聞こえるタイプだと思います。
倍音を利かせて声を飛ばす確実な技術を持ってますね。魅力的な音色、安定し品のあるフレージングと息使いと大テノールになりうる素質は十二分と思います。

とにかく、特に前半や後半もローマ・ナポリ歌謡は、寒天の下「本当に久しぶりにイタリアのテノールとソプラノを味わえた」と思える楽しい時を過ごせましたから。

会場は8割程度の入りで寒い月曜としては上出来とも言えますが、昨夏のオランジュのリゴレットの大成功にもかかわらずパリでの一般的知名度は(幸い!)まだまだのようですね。リゴレットはTV中継もなかったし。
今回は録音マイクは下がってなかったと思います。
例によって「パリ名物」の携帯受信音が都合3度も、特に2曲目のヴェルディの弱音部で鳴ってしまう始末で、切れた客が「情けない!恥を知れ!」とか怒鳴る幕もあったので、録音されてれば面白かったんですけどね。

by 助六 (2012-01-18 09:18) 

keyaki

助六さん
詳細なレポートありがとうございます。お待ちしてました。
いろいろ疑問も解けました。
コルサロの代わりにトロヴァトーレ?を持ってきたのか、あるいは、曲目とは関係なく吟遊詩人とかけたのか....とか想像してました。筆者のミスなんですね。
コンコルディア号の座礁も40人という数字があったので、違うことかな...と思ったり....

このあとシャンゼリゼ劇場では、カウフマン、フローレスと続きますね。

>パリでの一般的知名度は(幸い!)まだまだのようですね
パリだけでなくビリャソンとかカウフマンと比べて世界的にまだ知名度は低いとおもいます。多分、これは公演数の低さかな...とも思いますけど。年間30公演前後ですから理想的なんですけど。まだパリとかウィーンでも歌っていませんし。噂ではパリでは、2012/2013シーズンの2013年にルチアに出演するようなことも....チョーフィとG.Peteanの名前しか書いてないサイトもありますが。

Forumopera.comのインタビューがYouTubeにアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=aJnZyQm--38

by keyaki (2012-01-18 10:45) 

alice

お久し振りです。実は私もこの場におりました。助六さんの詳しいレポートに付け加えることはありませんが、聞き取れなかった挨拶の内容も知ることが出来ました。ありがとうございます。
私は映像の椿姫やリゴレットで聞いた限りでは、深みが感じられなくてあまり良いとは思っていませんでした。たまたまパリ行きのフライトが希望より早い出発になったため、他には何もない(すみません)し、実演で聴けるこの機会にとチケット手配しました
助六さんの仰るとおり、端正で張りのあるよく響く声を崩さずに貫く歌唱はとても良かったです。
また彼の身体能力の高さに脱帽しました。舞台のちかくだったので、声に応じて背中の筋肉が動くのが分りました。
挨拶の時の柔らかな小さめな地声、喝采を受けたときの嬉しそうな素朴な笑顔に周りのおばさまたちは大歓声。。。バスチーユで歌ってね!との声も飛んでいました。
私はヴェルディかプッチーニのオペラで次回は聞いてみたいです。
by alice (2012-01-20 06:12) 

keyaki

aliceさん、コメントありがとうございます。
それにしても予定外でご覧になられて、満足な公演だった....というのが、旅先でたまたま入ったレストランが最高によかった....みたいで、私もとても嬉しいです。
またアリーチェさんの旅行に運良くぶつかることを期待しています。オペラは予定通りのキャストになるとは限りませんしね。
by keyaki (2012-01-20 13:46) 

助六

曲目で「Fedora」をCileaと書いてしまいました。
お暇がありましたら訂正しておいて下さい。
by 助六 (2012-01-23 12:17) 

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