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ヴィットリオ・グリゴーロ主演《ホフマン物語》ケイとケックの新校訂版☆リハーサル写真 [Les contes d'Hoffmann]

チューリヒ歌劇場:《ホフマン物語》 2010年3月13日〜4月3(全8公演)
Magazin 10  Les Contes d'Hoffmann.pdf

Les contes d'Hoffmann(Premiere)
Dirigent :David Zinman
Inszenierung:Grischa Asagaroff
Bühnenbild:Bernhard Kleber
Kostüme:Florence von Gerkan
Lichtgestaltung:Jürgen Hoffmann
Choreinstudierung:Jürg Hämmerli
キャスト
Elena Mosuc (Stella/Olympia/Antonia/Giulietta)
Michelle Breedt (La Muse/ Nicklausse)
Wiebke Lehmkuhl (La voix de la tombe)
Vittorio Grigolo (Hoffmann)
Laurent Naouri (Lindorf/Coppélius/Miracle/ Dapertutto)
Benjamin Bernheim (Spalanzani)
Giuseppe Scorsin (Crespel)
Cheyne Davidson (Peter Schlémil)
Martin Zysset (Andrès/Cochenille/Frantz/Pitichiaccio)
Davide Fersini (Maître Luther)
Thierry Duty (Nathanaël)
Kresimir Strazanac (Hermann)
Pablo Ricardo Bemsch (Wilhelm)
Adam Palka (le capitaine des Sbires)
Orchester der Oper Zürich/Chor der Oper Zürich  
日程:3月13,16,18,21,24,26,31/4月3日  詳細:チューリヒ歌劇場ウェブサイト

★Opernmagazin-Onlineからリハーサル写真(クリック拡大)
gri_hoffmann_magazin4.jpgcontes_re.jpggri_hoffmann1.jpg

 《ホフマン物語》は、未完成のままオッフェンバックが亡くなったこともあり、いろいろな版、主なものとして、ギロー版、シューダンス版、エーザー版があり、これらの版を基本に、指揮者や演出家が追加したり、カットしたり、更に公演ごとに変更を加えたりで、複雑でわけのわからない状態になっていて、「レヴァイン版」とか「ザルツブルグ版」と呼ばれたりするものもあります。今回、チューリヒ歌劇場では、指揮者のデイヴィッド・ジンマン David Zinmanの意向によるものでしょう、「ケイとケックの新校訂版 "Michael Kaye & Christophe Keck (2005)"」を採用しています。

 このグリゴーロ主演の《ホフマン物語》がどの版を採用するのか、ということには興味もなかったのですが、音楽学者のマイケル・ケイ Michael Kaye氏が、ヨーロッパの劇場の多くは自分の版を使っているのに、レヴァイン=メトロポリタン歌劇場が無視したという不満を述べている「ボルチモア・サン」の記事を見つけました。

"Met Opera's new "Hoffmann" production short on musicological scholarship"

 昨年末に、メトロポリタン歌劇場でもレヴァイン指揮で新演出の《ホフマン物語》が上演され(HD上映も行われた)ましたが、この時に、ケイ氏は、自分たちの新校訂版をレヴァインと演出家にも使うようにお勧めしたそうですが、全く関心も示さず否定された。ヨーロッパの多くの劇場は、すでに私たちの版で演奏しているし、来年の3月のチューリヒ歌劇場のヴィットリオ・グリゴーロ主演の《ホフマン物語》にも採用されるんだよ.....ということです。

 つまり、1984年にオッフェンバックの自筆稿が発見されて、これをもとにケイ氏が校訂版を作成して、同様に新校訂版(ケック版)を出版していたケック氏と協力して、2005年に「ケイとケックの新校訂版《ホフマン物語》」を出版。それをレヴァインたちが、完全な自筆稿の存在を無視、否定するのは理解できない.....現在最もオッフェンバックの残した《ホフマン物語》に近いのは、私たちの「ケイとケックの新校訂版 (2005)」なのに、レヴァインは、自筆稿が発見される前のままの演奏を続けて、新しい私たちの版を学ぶことを拒んでいる.....メトの歌手、オケの奏者、観客は、真のオッフェンバックの《ホフマン物語》から遠ざけられている。今後、この新演出が再演される際には、真のオッフェンバックによる音楽を含む版つまり、私たちの「ケイとケックの新校訂版 (2005)」が採用されるかもしれない.....というような内容です。

参考:
ケイ氏の主張.txt:交流ブログの記事 "LES CONTES D’HOFFMANN (Thurs, Dec 3, 2009)"の関係部分

デイヴィッド・ジンマン David Zinman:1936.7.9 - ニューヨーク
ローラン・ナウリ Laurent Naouri :1964- [フランス]

Hoffmann_baltimoresun.com.pdf
Hoffmann_Synopsis.pdf

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コメント 2

Madokakip

keyakiさん、記事を取り上げてくださってありがとうございます。
つい最近メトでかかっていたせいもあって、歌唱、演出、版、すべての面で興味深いのですが、
ブログに頂いたコメントからですと、放送がないということで、残念です。
演出は写真である程度想像できる部分もありますが、歌唱と版はやはり音源がなければ、、。
グリゴーロのホフマン、モシュクの三(四)役、、なぜ、、なぜ放送しない?!

by Madokakip (2010-03-11 12:43) 

keyaki

Madokakipさん
こちらこそ、ありがとうございます。
ほんとに写真より歌をちょっとでも聞きたいです....
チューリヒは最近はテレビでもラジオでも放送がないんですよ。
DVDが発売されることはありますが、予定にはなってないようです。
同じスイスでもジュネーヴ大劇場は、テレビかラジオでだいたい放送されてるんですけどね。
何度でも言っちゃいますが、グリゴーロがワシントンの《ルクレツィア・ボルジア》に出演するためにキャンセルしたジュネーヴ大劇場の《ホフマン物語》はテレビで放送されたんですよ....悔しい!
by keyaki (2010-03-11 17:13) 

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